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専門ガイドで楽しめる!高知県立牧野植物園「秋のガーデンツアー」開催中

       

この情報は2018年11月9日時点の情報となります。

11月11日まで土日祝限定で開催中の高知県立牧野植物園「秋のガーデンツアー」。
全31本のツアーの中から、学芸員で樹木医の藤井さんに園内の野生ギクについてガイドしてもらったぞ!

牧野植物園へやってきた中元アナ。

今回、何やら普段とは違った出で立ちで登場した彼だが、高知県が誇る植物学者の牧野富太郎先生をイメージした衣装とのこと。

現在、牧野植物園では「秋のガーデンツアー」が開催中。

今回は中でもイチオシ!
秋を彩るキクのお話を聞けるということで、牧野植物園随一のキク博士 藤井聖子さんにガイドしていただく。

牧野植物園では25種類の野生のキクが栽培されており、日本国内でも指折りの数なのだという。

それでは早速、園内に咲き誇るキクたちを紹介していきたい。

まず、藤井さんが紹介してくれたキクはこちら!

日本固有の種だが、高知をはじめ四国では自生していないという「ハマギク」。
青森県から茨城県にかけての太平洋側の海岸に自生しているそうで、ここ高知で見られるのはかなり貴重なのだとか。

さらにこのキクは「低木」という種類で、「草」ではなく「樹木」なのだそうだ。

次に藤井さんが紹介してくれたのは「ノコンギク」という品種。

そしてこちらが、鮮やかな紺色から「コンギク(紺菊)」と呼ばれるもの。
このふたつのキク、いずれもノコンギクと呼ばれる種類になるのだが、色の濃い「コンギク」が園芸品種として先に名付けられ、少しややこしくなるが、「ノコンギク」は「野生種のコンギク」というところから「ノコンギク(野紺菊)」と命名されたという。

そして、こちらが牧野富太郎博士が命名した「ノジギク」。

この花、漢字では「野路菊」と書くようで、仁淀川町の川口という山間の地域で発見されたという。

しかし、このノジギク。
のちのちの調査で、むしろ海沿いに自生していることが多いことがわかり、「ノジギク」というよりもむしろ「ウミギク」と名付けた方が理にかなっていた…なんて面白い話も。

全25種類もの野生のキクをおよそ1時間かけて巡るこのツアー。
専門職員が丁寧に解説しながら園内を案内してくれる。
このツアーに参加すればキクの楽しく奥深い世界に目覚めること間違いなし。

また、この「秋のガーデンツアー」は11月11日(日)までの土日祝限定開催。
キクを楽しむツアーの他にも、「秋のマキノ」見ごろ案内や、「はじめてのマキノ」ガイドツアーなど、牧野植物園を一層楽しめるガイド企画が用意されているぞ。

そして、植物園のまた一味違った景色を楽しめる夜間開園「よるまきの」も毎週土曜日開催中。
幻想的なライトアップと音楽に包まれながら園内を散策できる。

昼から夜へと表情を変えていく牧野植物園を堪能していただきたい。

 

施設情報

牧野植物園
■住所:高知市五台山4200-6
■休園日:年末年始(12/27~1/1)
■開園時間:9:00~17:00
■TEL:(088)882-2601
■URL:http://www.makino.or.jp/
■入園料:一般720円 (高校生以下無料)、 団体620円 (20名以上)、年間入園券2,880円

秋のガーデンツアー
■開催日時:2018年10月13日(土)~11月11日(日)※土日祝日のみ
1)10:00~ 2)11:30~ 3)13:30~ (各回1時間程度)
■ツアーの受付
[受付] 本館内インフォメーション
[定員] 各回20名(当日先着受付順)

※情報提供※ テレビ高知

文/大山祐司