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まるで「高知のアンテナショップ」な大阪のお米屋さんが教えてくれる 高知のお米の美味しい炊き方

       

この情報は2021年9月28日時点の情報となります。

高知県出身、大阪府堺市でお米屋「トラとウサギの茶飯事(チャメシゴト)」を営んでいる、「5ツ星お米マイスター」シロ ナオコが、高知やお米にまつわる魅力をご紹介します。初めて記事を書く今回は「5ツ星お米マイスター」らしく、高知の魅力の一つ!全国でもかなり早くに収穫される超早場米をお伝えします。

高知県では、新米が7月末に収穫されはじめます。

他の県に比べてかなり早く、とれたての高知の新米が店頭に並ぶと、「もう新米がでたの?」と驚かれるお客さまがたくさんいらっしゃいます。

全国の新米が本格的に店頭に並びだすのは、9月に入ってから。なので、ひと月以上早いんです。

 

高知の超早場米「南国そだち」「よさ恋美人」

7月に収穫されるお米は、超早場米(ちょうはやばまい)といわれます。

高知の超早場米は主に「南国そだち」と、2018年に新しい品種として誕生した「よさ恋美人」があり、極早生(ごくわせ)品種といいます。

高知では、この二つの品種のあと、「コシヒカリ」「ヒノヒカリ」「にこまる」といったお米の収穫へと続いていきます。

今回は、「南国そだち」と「よさ恋美人」をご紹介します。

 

高知のお米「南国そだち」

「南国そだち」は、2005年に命名され、高知県の奨励品種として採用されました。

稲作の生産にむいた温暖多雨の南国で作られたイメージを連想させたくて命名されたんだそうです。

特徴は、ほど良い粘りと甘みがあり、ふっくらとした食感。 冷めてもモチモチとしています。

当店では、一度買ってくださったお客さまからの評判も良く、リピートも多いお米なんですよ。

 

高知のお米「よさ恋美人」

「よさ恋美人」は、高知の民謡であり、夏のお祭り「よさこい」に恋をするような気持ちで食べてほしいとの思いが込められ命名されました。

粒が揃っていて張りがよく、こしひかりと同等の味の良さが評価されています。

華やかな香りとほどよい甘みがあり、米粒が大きいのも特徴で、大きめの粒を好むお客さまからは喜ばれる品種です。

極早生品種は、コシヒカリやヒノヒカリといった品種と比べると、ややあっさりめの味わいです。収穫される時期は暑さが厳しいときですが、この2品種のお米は、真夏には食べやすさを感じるのではないでしょうか。

新米の魅力はなんといっても、艶の良さとさわやかな香り。

ツヤツヤで香りのよい新米を「パクっ」と口いっぱいに、ほおばってほしいです。

 

お米マイスター直伝「新米を美味しく炊き上げる方法」

最後に5ツ星お米マイスターらしく新米を美味しく炊き上げるコツをご紹介します。

【新米を美味しく炊き上げる3つのコツ】

○お米を洗ったあと、1時間ほどしっかりと浸水させる。

○自分の好きなごはんの硬さにあわせて、炊く時の水加減を調節する(炊飯器に記してある水の線は、あくまでも目安です)

○炊き上がったらすぐにご飯を底から混ぜる(天地返しをする)こと。

新米は水加減を減らして炊くと思われているかもしれません。

最近のお米は、出荷する前に水分量を調整しているものがほとんどです。

お米によっては、特に減らさなくてよい場合もあります。

令和3年産の南国そだち、よさ恋美人は、一度目は炊飯器の目盛りどおりの水加減で炊いてみてください。

炊き上がりの感じで、2回目以降は水加減を調整してみて、自分好みにおいしく炊き上げてくださいね。

極早生品種の「南国そだち」「よさ恋美人」は共に収穫量が少ないので、年中出回るお米ではなく、新米の出始めの時期に楽しむ品種。

「コシヒカリ」や「ヒノヒカリ」が出回りだすと、店頭からは姿を消してしまうことが多いです。

今が旬。高知ならではのお米の品種を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

文/大阪府堺市堺区二条通『トラとウサギの茶飯事』 5ツ星お米マイスター シロ ナオコ

 

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