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【高知グルメPro】地元愛されイタリアンから人気の和食屋に夜の〆の屋台餃子までそろう「廿代町」のおススメグルメ6選 食いしんぼおじさんマッキー牧元の高知満腹日記セレクション
この情報は2021年8月15日時点の情報となります。
立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす美食おじさんことマッキー牧元さん。マッキーさんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」のなかで、王道の和食やイタリアンを押しのけて食べてほしい「SクラスなB級グルメ」5選をご紹介!
目次
高知といえば、かつおのタタキ!…ですが、高知でこのお店の前を通りかかったなら絶対食べてほしい『SクラスなB級グルメ』がたくさんあるんです。
高知県内の和食、イタリアン、フレンチのランチ、ディナーを食べまくっている美食おじさんこと、マッキー牧元さんを唸らせた、そんな『SクラスなB級グルメ』5選を紹介します。
※各記事中の情報は、各記事公開時のものになります。
海の味がした。
海底の味がした。
今まで食べてきたところ天とは違う、純真な味に包まれた。
「久礼に来たからには、ところ天を食べんといかん」。b
そう言って連れて行かれたのは、町外れにある一軒家だった。
店の前では「土佐久礼名産 ところ天」と書かれた青い暖簾が、風に舞っている。
「いらっしゃいませ」。
出迎えてくれたのは、「高知屋」店主の本井友子さんである。
優しい目をされた三代目女店主に、「ところ天ください」と声をかけると、「はい」と微笑んで、さらに目が優しくなった…
「もう10年は頑張らんとな。ははは」。
75歳になられた、元祖ぺら焼き「にしむら」の三代目店主中山郁子さんは、そう言って笑われた。
お母さんもおばあちゃんも、80過ぎまで焼いていたという。
土佐清水の人たちのソウルフード、「ぺら焼き」とはなにか?
小麦粉と水、卵液を混ぜた生地を、鉄板に薄くのばす。
宗田節粉、青ネギ、天ぷら(さつま揚げ)を乗せたのち、生地を注ぐ。さらにもう一個卵を割って溶き、かける。
そして裏返し、コテでペタペタと押さえる。
また押さえたら、ソースを塗って折りたたみ、上にソースを塗って完成である…
続きを読む▶▶あんた、土佐清水市民のソウルフード『ぺら焼き』知っちゅう?
「カツオたたきバーガー」である。
いくら高知はカツオのたたきが名物だからといって、ハンバーガーにすることはないじゃないか。
味の想像がつかない。
バンズと合うのか? トマトと合うのか?
想像がつかない。
世にフィッシュバーガーは数多くあるけど、どれも白身魚である。
カツオで作るのは、無理があるのではなかろうか。
450円と高めの値段でもある。
さらには、このバーガーは高校生が考えたという。
ますます不安になった…
続きを読む▶▶ビーフパテなんていらないじゃん!威風堂々B級のエース カツオたたきバーガー
「おお。焼きそばの予約注文が、ずいぶんと入ってるんだなあ」。
赤岡の「いづみや食堂」に入った瞬間に、そう思った。
なにしろ、1メートル半はあろうかと思われる横長の鉄板一面に、焼きそば麺が広げられ、じわじわと焼かれているのである。
おそらくその量は、30人前はあるだろう。
外の看板には、「愛されつづける味 とんぺい焼き 焼きそば いづみ屋」と書かれ、おばちゃんと丸坊主のおっちゃんの絵が描かれている。
すでに店内には、常連らしきおじさんが二人鉄板前に座り、焼きそばを食べるわけでもなく、酒を飲みながら世間話をしている。
「焼きそばください」。
「一人前?」と、おばちゃんが聞いて、作り始めた…
「歯が立たない」。
この比喩言葉の“真実”を教えてくれる菓子に出会った。
創業400数年、土佐藩御用達菓子匠、赤岡「西川屋」のケンピは、日本一固い菓子である。
絶対前歯で噛んではいけない。
小麦粉とごくごく少量の卵、水と砂糖だけの菓子は、犬歯で噛み砕こうとしても、ビクともしない。
もっと気合いを入れろと迫ってくる。
だから奥歯までケンピを射し込んで、噛み切るというより、割る。
自信のない方は、しばし口の中で湿らせてから、がリッとやる。
ガリッ、コリッ、ガリッ、コリッ、ガリッ、コリッ。
口の中で壮大な音が立ち、脳内に響き渡る…
高知のSクラスなB級グルメ5選、いかがでしたか?
気が付くと、あれ?写真がみんな茶色になっちゃいましたね。
つまり、美味しいものは茶色!ってことで、今度は茶色グルメ特集でもしてみますね。
それでは、また次回をお楽しみに!