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この情報は2021年7月2日時点の情報となります。
今回訪れたのは、南国市にあるお寺「国分寺」に2019年の春にできたカフェだ。
国分寺とは「諸国で最も良い土地を選んで建てよ」という45代聖武天皇の勅願によって、高僧行基により創建されたお寺。
土佐日記の作者、紀貫之が国司として4年間滞在した国府の地としても知られている。
そんな由緒正しきお寺で、庭園を眺めながらゆったりとできるカフェがあると聞いてやってきた。
誰でも気軽に立ち寄ることができる国分寺。
お遍路さんや近所の人、近くを通ってふらっと訪れた人まで。
それぞれが思い思いの時間を過ごすことのできる場所。
境内を歩くと、ベンチに座って自然と文化に囲まれた空間を楽しんでいる人もいた。
高知家の〇〇取材班が訪れた際には、ここで女性グループがお弁当を食べていた。
おしゃべりをしながら午後のひとときを過ごすのにも良さそうだ。
こちらは重要文化財の金堂。
本尊千手観世音菩薩を祀る国分寺の本堂だ。
お寺カフェを運営している林声子さんに案内していただく。
納経所で券(お抹茶セット400円)を購入し、いざカフェへ。
歴史と緑が調和した雰囲気のある入口からカフェへと入って行く。
廊下を進むと見えて来る、手入れの行き届いた庭園。
窓の外に見える緑と、差し込む日差しが気持ちいい。
そして、到着したのがこちらのお部屋。
赤い絨毯が敷かれ、その上にテーブルと椅子が庭園を眺められるようにセッティングされている。
上品さと落ち着きを兼ね備えた空間だ。
四国八十八ヶ所二十九番札所であることからお遍路さんが訪れることが多い国分寺だが、一時期そうしたお遍路さんが減少したことがあった。
そのことがきっかけとなって、色々な人に広く訪れてもらえるようなお寺になるにはと考え、年に数回しか使っていない部屋を活用したカフェを思いついたのだと林さんが教えてくれた。
お寺カフェのメニューである抹茶。
庭園を眺めながら飲むと、心が安らぐ。
和菓子がセットになっていて、贅沢なひとときを演出している(和菓子は日によって異なります)。
境内は緑が多く、夏に向けてもっと緑が増えていくそう。
春には牡丹の花がたくさん咲き、多くの人が訪れるのだという。
この時も、カメラを手に持った人がちらほらいるのを見た。
梅雨の時期にはあじさいが咲き、秋には紅葉が色づく。
国分寺では1年を通して、四季折々の花を楽しむことができる。
お寺は用事があるときだけ訪れるイメージを持たれがち。
だが、カフェであればお遍路さんだけでなく、一般の人にも気軽に来てもらえる。
林さんは、「国分寺が、おひとりおひとりに自分の時間を過ごす場所として、もっと身近な存在であってほしい」という。
誰もが自分の時間を過ごして良いお寺。
抹茶をいただきながら、のんびりしたひとときをぜひ。
店舗情報
お寺カフェ
住所:高知県南国市国分546
TEL:088-862-0055
営業時間:午前9時~午後4時半
定休日:なし(お寺の行事等での臨時休業あり)
HP:https://www.tosakokubunji.org/
文/三谷真平