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満天の星空と360°パノラマを堪能!四国山地の標高1400メートルに連なる四国カルスト・天狗高原の絶好スポットからおススメ時期までご紹介!

この情報は2025年3月11日時点の情報となります。

満天の星空が観測できることで注目されている四国カルスト。
四国カルストでの天体観測におすすめの時期やスポット、宿泊施設を紹介するのでぜひ参考にしてみてほしい。

四国カルストとは

四国カルスト天空の道

四国カルストとは、高知県と愛媛県の県境にある標高約1,400m、東西約25kmに広がるカルスト台地のこと。

福岡県の平尾台、山口県の秋吉台とともに、日本三大カルストの一つに数えられている。

独特な地形や、雄大で美しい風景が有名な四国カルストは、たくさんの観光客が訪れる人気スポットで、星空以外もドライブやバーベキュー、キャンプなど様々な楽しみ方ができる。

 

四国カルストの星空が絶景である理由

四国カルスト
写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会

四国カルストの星空が絶景である理由に「標高の高さ」「見晴らしの良さ」「光害の少なさ」の3つが挙げられる。

天体観測において天候は非常に重要な要素だが、四国カルストは、標高約1,400mの高地であるため雲がかかりにくく、星空を満喫するにはもってこいの場所なのだ。

標高が高く、空気の量が少ないので、空気の澄んだ綺麗な星空を観察できる。

星空をカメラに収めたいと思っている方には、絶好の撮影スポットといえるだろう。

五段高原

また、草原が一面に広がり、周囲の視界を遮る物が何もないため見晴らしがよく、360度の眺望で、満天の星を空いっぱいに見ることができる。

大野ヶ原

さらに四国カルストには、ほとんど照明がないため、街中で見るのとはまるで違った幻想的な星空が見られるのだ。

 

四国カルストの星空が綺麗に見える場所

四国カルスト星空

四国カルストは、西側から大野ヶ原(おおのがはら)、姫鶴平(めづるたいら)、五段高原(ごだんこうげん)、天狗高原(てんぐこうげん)の4つで構成されている。

どの高原も標高が高く、見晴らしが良いので星空を見るのに適しているが、その中でも天狗高原は標高が1,400m超と一番高く、四国カルストの中でも特に「天空」に近い場所として綺麗な星空を見られるのだ。

また、天狗高原にあるホテル「星ふるヴィレッジTENGU」では、天文観測やプラネタリウムが楽しめる。

 

四国カルストの星空が綺麗な時期、時間

四国カルスト星空

一般的に、冬は最も空気が澄んで、星空が綺麗に見える季節だと言われているが、標高が高い四国カルストは冬場はかなり厳しい冷えこみとなる。 冬場に行く場合は、徹底した防寒対策が必要である。

また、12月初旬~3月末は県道383号線が冬季通行止めになることが多く、車では「星ふるヴィレッジTENGU」までしか通行することができなくなるので注意が必要だ。

冬場以外でおすすめの時期は4月〜8月。

4月〜8月は東側の天狗高原から登ってくる天の川を眺めることができるシーズンだ。

普段から流れ星を肉眼で見ることができる四国カルストだが、流星群の接近時期には天気が良ければ無数の流れ星を見ることができる。

星空が綺麗に見える時間は、気候によって変動するため、日本気象協会が運営しているtenki.jpなどを利用し、星空指数を確認して、最適な時間に天体観測を行ってほしい。

 

四国カルストの星空を観るなら天気を要チェック!

四国カルストは、高知龍馬空港から車で約2時間かかる。

せっかく山道を走らせて四国カルストまではるばる来たのに天気が悪くて星空が見えない!などという残念な事態を避けるために、現地へ向かう前に天気をチェックすることが大切だ。

また、標高の高い場所は天気の変化が頻繁にあるので、雨具や防寒具を持参することを推奨する。

 

四国カルストで星空を観るならコテージやキャンプでの宿泊がおすすめ

天体観測をするならコテージやキャンプ場で、空を間近に感じながら夜を過ごすのがおすすめだ。

ここからは、四国カルストで泊まれるコテージとキャンプ場を紹介する。

 

姫鶴平(めづるだいら)コテージ

※姫鶴平コテージサイトより引用

姫鶴平コテージは、家族やグループなどの大人数で泊まりたい方や、別荘気分でゆっくりしたい方に推したいコテージだ。

夜はベランダから星空を眺め、朝は窓から差し込む光と野鳥のさえずりで目を覚まし、自然の中での宿泊を楽しむことができる。

コテージでは自炊もできる。また、バーベキューセット(要事前予約)や食堂などがあるため食事の準備なしでも利用可能だ。

利用料金と設備は以下の通り

【営業期間】4月下旬~10月下旬頃(※ご予約受付は4月4日~)
【営業時間】チェックイン15時 チェックアウト9時30分
【定休日】毎週月・火曜日 臨時休業あり

【コテージ料金】
5人用:22,000円 (税別)
7人用:22,222円 (税別)
※大人(中学生以上)1人追加につき+2,200円(税込)、宿泊時間:15:00〜翌9:30
※お支払いは現金のみとなります

【設備】
バス、トイレ、台所(食器、包丁、まな板、鍋、フライパン、ボウル、炊飯器、トースター、箸、コップなど)冷蔵庫、洗濯機、洗面台

姫鶴平コテージの詳細情報

【住所】〒791-1802 愛媛県上浮穴郡久万高原町西谷8118
【電話番号】0892-55-0057

 

姫鶴平キャンプ場

姫鶴平キャンプ場
※姫鶴平キャンプ場HPより引用

姫鶴平キャンプ場は、四国カルストが360度広がる大パノラマの中でキャンプがしたい方にうってつけ。

大草原を見渡せる山並みやダイナミックな風車などの眺めは壮大。

大自然の中の広大なキャンプ場で満天の星空を満喫したいという方は、ぜひ利用してみてほしい。

ご利用の際は簡易宿泊施設「姫鶴荘」フロントに要問い合わせ。(事前予約必要なし)

【料金】
テント1張り:500円 (税込)
車中泊:1台500円 (税込)
デイキャンプ1団体:500円(税込)

姫鶴平キャンプ場の詳細情報

【住所】〒791-1802 愛媛県上浮穴郡久万高原町西谷8117

 

星ふるヴィレッジTENGU

※星ふるヴィレッジTENGUサイトより引用

2021年に全館リニューアルオープンした「星ふるヴィレッジTENGUは標高1,400mに位置し、眼下にはあまたの山並みが延々と続く絶景の宿泊施設。

星空客室から、和室、ユニバーサルツイン等々、多彩な部屋が用意されている。

前半でも紹介した通り、星空の観測用に天文台やプラネタリウムがあり、手ぶらで天体観測を楽しみたい方にぴったりだ。

星ふるヴィレッジTENGUの詳細情報

【住所】 〒785-0504 高知県津野町芳生野乙4291-22
【電話番号】0889-62-3188

 

高知駅からのアクセス

四国カルストの近くは公共交通機関が通っていないため、基本的には車でのアクセスとなる。

そのため高知駅前でレンタカーを借りて、壮大な景色を満喫しながらのドライブを楽しむのがおすすめだ。

①高知駅から北へ約4km進み高知ICから高知自動車道四万十市方面へ
②須崎ICで降り、国道197号を西に進む
③高野から県道48号へ続く東津野城川林道(東線)を通り天狗高原へ(須崎東ICより約1時間10分)

天狗高原の先に、五段高原、姫鶴平、大野ヶ原と続いている。

 

周辺のグルメ・観光スポット

四国カルストまでのドライブの途中で、ぜひ立ち寄っていただきたい飲食店や観光スポットがこちら。

遊山四万十 せいらんの里

大きな羽釜で炊いたご飯が絶品のランチビュッフェ。

地元野菜を使った郷土料理が並び、懐かしの味を求めて多くの人が地域内外から訪れるお店だ。

詳しくはこちらの記事をチェック➡絶品白米が止まらない!「遊山四万十 せいらんの里」で味わう、人と自然のおもてなし

遊山四万十 せいらんの里の詳細情報

【住所】〒785-0411 高知県高岡郡津野町船戸1321
【電話番号】0889-43-9025

 

雲の上の温泉

「美肌効果がある」とされる源泉掛け流しの「美人の湯」は、療養泉としての機能も期待されており、神経痛、筋肉痛、疲労回復などにも効果的と言われている。

また、サウナも併設されていて、外気浴では梼原町の自然の中で「整い」を感じられる。

雲の上の温泉の詳細情報

【住所】〒785-0610 高知県高岡郡梼原町梼原3785
【日帰り入浴時間】午前11時30分〜午後10時 ※月曜、火曜は午後3時〜午後10時(札止め午後9時30分)
【料金】日帰り入浴料金:大人(高校生以上)500円、子ども(中学生以下)300円
【電話番号】0889-65-1126

 

雲の上の図書館

雲の上の図書館

世界的な建築家・隈研吾建築が複数建つ梼原町。「森の中で本を読む」というコンセプトで建てられた「雲の上の図書館」は、ぜひ立ち寄ってほしいスポット。心地よく、静かな時間を過ごしてみてはいかがだろう。

詳しくはこちらの記事をチェック➡標高1,455m!四国カルストに抱かれた梼原町の「雲の上の図書館」で隈研吾の原点に触れる

雲の上の図書館の詳細情報

【住所】〒785-0610 高知県高岡郡梼原町梼原1212-2
【電話番号】0889-65-1900

 

星空だけにとどまらない四国カルストの魅力

四国カルストの星空について解説したが、その魅力は星空だけにとどまらない。

春と秋の早朝に四国カルストから眺める幻想的な雲海は、息を呑む美しさだ。

また、360度のパノラマは朝日と夕日、両方を拝める貴重な地形でもある。

さらに、「天空の道」として知られる四国カルストを東西に縦断している県道383号線は、ドライブコースとして非常に人気が高い。

絶景のカルストを巡りながら、高原植物や樹齢600年の巨木を見たり、ブナの森を散歩したり、渓流沿いの快適な遊歩道を歩いたりと、多彩なコースを選べるハイキングも魅力的だ。

絶景の星空や雄大な景色、美しい自然を満喫できる四国カルスト。

ぜひ1度は訪れてもらいたい、とっておきの場所だ。