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Back To 高知家の◯◯!高知の新名物!とさでん交通路面電車が生み出す奇跡の光景「トリプル・クロス」
この情報は2018年7月18日時点の情報となります。
「土佐清水市の足摺海洋館では、本気で泳ぐマンボウが見られるらしい」という噂を聞きつけた高知家の〇〇取材班。マンボウって、本気で泳いだら速いの?
取材班がやってきたのは、土佐清水市にある高知県立足摺海洋館。
足摺海洋館では、足摺半島の周辺に生息する回遊魚、サンゴ礁魚類などを中心に約200種3,000点を飼育している。
ここでは全国的にも珍しい「マンボウの餌やり」が行われていて、餌を追う”本気”のマンボウが見られるという。
マンボウはフグ目マンボウ科の海水魚。高知では食用にする地域があり、スーパーや道の駅などで売られていることもある。大きいものは体長3メートル、体重2トンにも成長するそうだ。
東京・サンシャイン水族館や大阪・海遊館など有名な水族館で飼育されているので、生で見たことがあるという人も多いかも。
現在(2018年7月)、四国内では足摺海洋館のみで飼育されている。
2頭とも、土佐清水市以布利沖の出身だ。
足摺海洋館で飼育されているのは、体長1メートルほどの2頭のマンボウ。
よく見るマンボウの例に漏れず、自力で泳いでいるのか、ただ流されているのか分からないスピードで水中を漂っている。
「マンボウを生で見たことがない」という人のために、普段のマンボウの様子はこんな感じ。
普段のマンボウ(動画)
その場からほとんど動いていないことがお分かりいただけるだろうか。
自力での方向転換もままならない様子…。
ちなみに、Google検索によると、「マンボウ(成体)の最高速度は時速3.2km」らしい。
時速3.2kmということは、秒速で約90cm。
「嘘だ…。」と心の中でつぶやく。
あのマンボウが1秒で90cmも泳げるはずがない。
自然界ではクラゲや甲殻類などを捕食しているというマンボウ。足摺海洋館のマンボウ達は何を食べているのだろうか?
今回は特別に、マンボウの食事を作っている様子を見学させてもらった。
マンボウの食事の材料がこちら。
美味しそうなイカと、
ぷりぷりの甘えび。
どちらも人間が食べられるレベルの食材だとか。
水気を切って、フードプロセッサーに投入。
フードプロセッサーを回し、ミンチに。
直径10cmほどの団子状に形を整えたら…
マンボウのご飯が完成!!
マンボウは1日1回、1頭で350グラムほどの餌を食べるそうだ。
マンボウの餌やりは毎日13時から行われている。
早速その様子をみていただこう。
マンボウの本気(動画)
ヒシャクのような餌やり道具を視界にとらえたマンボウ。
コーナーをまわりながら、背ビレと尻ビレを使い、豪快に加速。
胸ビレで方向の微調整を行い、餌まで正確に到達。
その距離、約2m。経過時間、2秒。
換算すると時速3.6km。Googleで調べた最高速度とほぼ同じだ!
ついにマンボウの本気を見た瞬間だった。
スピードもさることながら、餌を目指して自由自在に泳ぎまわるマンボウの姿に驚きを隠せない取材班。
食事が終わるまでほんの数分。その後は、またいつものマンボウに戻ってしまった。
満腹になって至福の表情を浮かべるマンボウ。もう、微動だにしない。
2020年夏には新しい建物にリニューアルされる予定の足摺海洋館。新しい施設でマンボウの餌やりが継続されるかどうかは「まだ未定」とのこと。
いまのうちに、”本気”のマンボウの泳ぎを見に行ってみては?
足摺海洋館
住所/高知県土佐清水市三崎字今芝4032
営業時間/4月~8月:8時~18時、9月~3月:9時~17時
休館日/12月第三木曜日
電話/0880-85-0635
HP/http://www.kaiyoukan.jp/