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この情報は2020年11月25日時点の情報となります。
都市対抗野球大会は、社会人野球の頂点を決める大会。
300近いチームが参加した地域予選(一次予選、二次予選)を勝ち抜いた、強豪32チームが出場を許される本大会の会場は、東京ドーム。
プロ野球選手もプレーする東京ドームを夢見て、多くの社会人野球選手が毎年本大会への出場を目指している。
いわば、社会人野球における甲子園なのだ。
その大会に四国代表として参加するのが、四国銀行野球部だ。
4年ぶり、19回目の出場となる彼らは、銀行マンとして勤務する傍ら練習に励んでいる。
毎朝7時にグランドに集合し、10時頃までその日のメニューをこなしたら、その後片付け、反省会。そして、12時にはそれぞれの配属されている支店などに出勤し、通常業務を行なっている。
野球一筋だった学生生活から一転。銀行マンと野球の両立に、最初は皆戸惑うという。そんな時に頼りになるのが先輩だ。アドバイスは野球だけにとどまらず、仕事に関することなどもそれぞれの経験から後輩に伝えている。
そんな野球部の今年のスローガンは「勝つ為に〜チームの為に何ができるか〜」。
一勝一勝を大切にしながら、チーム一丸となって地方予選を勝ち抜き、4年ぶりに本大会への切符を手にした。
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主将としてチームを引っ張る柴田選手は、主将となって2年目。
今年はチーム練習や予選の時から、都市対抗野球大会への出場を確信していたという。
柴田さん:チームの雰囲気がとにかく良いですね。試合でのミスをしっかり反省して、改善するために練習をする。そうやって繰り返すことで、強くなれていると思います。
柴田選手、実は、昨年末に脳腫瘍が発覚し大手術を経験した。生死をさまよう経験をしたからこそ、今見えている世界は違っているという。
柴田さん:こうして野球をできていることも、本大会へ出場することができるのも、自分にとっては奇跡です。もう自分には怖いものはない。プレッシャーは感じないですね。自分ができることを100%出して、楽しくプレーしたいと思います。
チームの約半分が、本大会という大舞台を初めて経験する今回。柴田選手が精神的な支柱となって、チームを引っ張っていくに違いない
そして、試合でキーパーソンとなるのが、菊池投手だ。
四国予選の代表決定戦では10奪三振をとり、最優秀選手にも選出された。
-試合を控えて、今のお気持ちを教えてください。
菊池さん:自分の活躍を応援してくれる同僚やお客様など、その方々にプレーを通して感謝の気持ちを伝えたいです。
-プレッシャーは感じますか。
菊池さん:大舞台なので、無いと言ったら嘘になりますね。練習の時から自分にプレッシャーをかけ、厳しめの制球を心がけています。自分の強みはメンタルだと思うので、チームメイトにも勇気を与えられるようなプレーをしたいです。
-ズバリ、本大会での目標を教えてください。
菊池さん:都市対抗野球大会本戦での四国銀行の成績は、1勝17敗。まずは一勝を目指して、チーム一丸となって取り組んでいきたいです。欲を言えば2勝(笑)。一戦一戦を大切に、プレーしていきます。
プレッシャーを楽しむかのような菊池選手の投球が楽しみだ。
四国銀行が登場するのは、11月26日(木)14:00〜の、対ハナマウイ(千葉県)戦。
お近くの方は東京ドームに応援に駆けつけるもよし。当日は、イオンモール高知店でパブリックビューイングも行われるので、高知から東京ドームに声援を届けよう!
試合後、選手たちのこの笑顔にまた出会いたい。
文/長野春子