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この情報は2020年11月6日時点の情報となります。
高知家の家族をご紹介!人のあたたかさや、大自然が自慢の高知県。そこで暮らす人たちにフォーカスをあて、日々の生活や仕事について魅力を探る。
高知に来る前は、地元福岡で塾の講師をしていた大瀬良勇一さん。
現在は高知で林業従事者として働いている。なぜ高知を選び、林業をはじめたのか。お話を伺う。
大瀬良さんは40歳を過ぎた時、「定年後の自分」を思い描いたそうだ。
その時にこれから必要なことは、健康的に生活ができ、死ぬまで続けられる仕事を見つけることだと考えた。
仕事を通して体力維持ができ、技術があれば定年後も心配のいらない仕事。それは林業ではないかとひらめいた。
思い立ったが吉日!さっそく林業就業に向けた情報収集をはじめた。
そして情報を集めていると、森林率日本一の高知県が林業の担い手を育てる学校を開校したことを知り、入学を決意する。
大瀬良さんが入学した学校は、林業に携わる上で必要な知識や技術を習得し、現場で即戦力として活躍することを目指す「高知県立林業大学校」。
学校ではチェーンソーをはじめとする機械、重機を操作するためのたくさんの資格を取得できるほか、インターンシップ生としていくつかの事業体で就業体験ができる。実際の現場を体験することで、就業後のイメージをしやすいことが特徴だ。
大瀬良さんはさまざまな体験と研修を重ね、津野町森林組合へ就職した。
決め手となったのは、徹底した作業チェック体制など指導力の高さと、架線集材という作業システムを用いた高度な技術力だ。こうした事業体の特徴から「津野町森林組合で働けば自分自身の成長に繋がる」と確信したのだ。
高知県立林業大学校
https://kochi-forestry.ac.jp/
津野町森林組合での仕事は、複数の班に分かれて山に入り、木を伐採したあとに現場から木材を運び出す作業。
言葉で表現すると簡単そうに聞こえるが、実際は常に危険と隣合わせなのだ。
危険に対する意識を常に高く持ち、チーム一丸となって安全に作業を終わらせることに注力しなければならない。
そして効率を優先する現場では、お互いに指示を出す時には敬語ではなく、端的に分かりやすい言葉で伝え合うといった、見えない工夫がいくつもあるのだ。
カヤックが趣味だという大瀬良さん。
自然豊かな高知では、四万十川や仁淀川、そして柏島の海などでカヤックを楽しんでいるという。
そして今後は趣味の幅を広げ、パラグライダーに挑戦するつもりだと話してくれた。高知の海・山・川、そして空まで存分に楽しもうとしている。
大瀬良さん:高知はほどほどに人が少ないところが好きです。林業、そして高知との出会いに感謝!
観光地やレジャー施設など、人混みがあまり好きではない大瀬良さんにとっては、とても快適な居場所だと教えてくれた。。
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今後、森林の保全・活用はますます重要になってくると思っています。自身の成長だけでなく、社会への貢献も感じられるところが林業の魅力です。
一方で、「自然が好きだから林業をやってみたい!」というような単純な気持ちだけでは続かない職業でもあります。常に危険と隣合わせだという事をしっかりと理解し、技術を学んだ上で就業することをおすすめします。
伐採作業後に現場がきれいになったのを目にしたり、大きな木を切ったりした時には、なんとも言えないやりがいや達成感を感じられる仕事です。仲間が増えることを、高知で楽しみに待っています。
高知県立林業大学校
住所:高知県香美市土佐山田町大平80 高知県森林総合センター内
電話:0887-52-0784
情報提供
文/さたけゆうや