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この情報は2018年3月25日時点の情報となります。
まるで、高知の居酒屋にいるかのような食材の数々。西から東、高知県全体の食材が揃う大阪市・京橋エリアにある「みや澤グループ」は、とにかく高知県への思いが熱かった!
目次
連日、大人気で満席の日も多いという大阪・京橋エリアにある居酒屋「みや澤」。
こちらの店舗を経営するオーナーが、高知県への思いがめちゃくちゃ熱い!ということで、「高知家の○○」取材班は話を聞きに行ってきた。
こちらを経営するのは、一見コワモテだが実は笑顔が優しい宮澤裕之さん。
宮澤さんは鳥取県出身。バリバリの商社マンを20年勤めた後、百貨店のバイヤーに転身。その後、飲食店経営の世界に飛び込んで今年で10年になる。
―なぜ、飲食店の経営をしようと思ったんですか?
宮澤「(自分の周りに)美味しいものがなかったんです。だったら今まで知り合った生産者さんなどを通じて、美味しいものを出す店を自分で作ればいいと思ったのがきっかけです。」
―なるほど。一番最初に出店したお店は故郷・鳥取のお店だったんですか?
宮澤「いや、はじめから高知のお店です。」
―なぜ、高知のお店だったんでしょう?
宮澤「百貨店のバイヤー時代から高知の生産者さんを多く知ってたので、その人脈を活かして美味しい料理を出すお店を作ろうとみや澤京橋店を立ち上げました。」
―培ったものを最大限に活かされてるということですね。高知の人と接する機会が多くなったと思うのですが、宮澤さんの高知のイメージを教えてもらえますでしょうか。
宮澤「高知はわかりやすく、美味しいものが多い。そしてなにより情熱をかけている生産者さんが多い。自然に応援したくなる、一緒に仕事をやりたいって人が多いんです。」
―高知の人や食材の魅力に惹かれて高知が好きになったということですね。今はどのくらいの頻度で高知県に行かれてるんですか?
宮澤「生産者さんの話を聞いたり、現場を見に行くために、月1回くらいの頻度で行ってますよ。会社の慰安旅行ももちろん高知です(笑)」
まさか、慰安旅行まで高知とは…熱い、熱すぎる。
高知の居酒屋以上に高知県産食材の名が入ったメニューが店内に並ぶ。
その中でも圧倒的な人気を誇るのはやはり、高知名物「カツオのたたき」だという。
宮澤「やはり、高知県というとカツオのたたきになるんでしょうね。99%くらいの人が頼んでいると思います。毎日、生のカツオを仕入れ店内で藁焼きして出しているので、新規のお客さんは絶対頼みますしリピーターも多いです。」
-毎日、生のカツオですか…入らないときもありますよね?
宮澤「カツオを切らすということは店を閉めるのと同じ。楽しみにしているお客様のために、絶対、切らしません。不漁の時はいくら高くても買うし、夜中の3時~5時は入荷状況確認のために寝ないときもあります。」
-カツオのたたきに使われている塩にもこだわりがあるそうで…。
宮澤「カツオに塩を浸み込ませるように藁で焼く時は0.2mmの塩を、タタキにかけるときは食感も楽しんでもらえるように0.2mm、0.5mm、0.8mmのブレンドして振って、塩とカツオの良さを最大限に引き出せるようにしています。」
いい食材を活かすために、細かな工夫を行い、掛け算で最大限の魅力を出す。これが「みや澤流」だそう。
それ以外にも、カツオだけでなく、季節限定の野菜やお酒などを入れることで、高知の旬を伝えることも行っているとのこと。高知の蔵元全18蔵の日本酒はもちろん、新酒やひやおろしなど季節限定のお酒も含めすべての種類を揃えるという。
-他に店舗でこだわってやられてることってありますか?
宮澤「不定期ですが、店舗に飲食業界の知り合いを呼んで高知食材の商談会をしたりしてます。他にも百貨店で料理教室をやったり、多い時には50人以上の人が集まったりしますね。」
食材の特性を把握し、かつ店舗運営をしている宮澤さんだからこそできる理想的な食材提案の形だ。
時には、宮澤さん主催の産地ツアーも開催し、たくさんの人に高知の魅力を肌で感じてもらう機会を創出している。
-今後の事業展開などあれば教えてください。
宮澤「まずは京橋エリアでしっかりお店をやっていこうと思います。そのほうが食材や人など潤滑に回せるので。前々から、高知のアンテナショップもできたらやりたいと思ってるので、場所と機会があれば。」
現在、「みや澤グループ」は全9店舗で、うち5店舗は高知の店。記念すべき10店舗目は高知市・帯屋町近くに高知の果物を使ったかき氷カフェをオープンするそう。
四万十鶏と四万十うなぎを扱う「鶏と鰻 四万十家」
高知県にも店舗がある「野菜がタルト」京橋店もフランチャイズで行っている。
-なぜ、ここまで高知にこだわるんですか?
宮澤「何年も前からなんですが、ここまで来ると使命だと思ってやってます(笑)。生産者さんや事業者さんにもよくしてもらってるので、後に引けません。」
―たしかに引けないですね(笑)生産者さんといい関係を築いてると思いますが、いい関係を築く秘訣があれば教えてください。
宮澤「こちらから要望することもあるけど、やってもらって終わりではなく、やってもらったからには、フィードバックしたり結果にして返すことですかね。お互いがWin-Winの関係になることが重要だと思ってるので。」
―なるほど。相乗効果で生産者さんもやる気が出るってことですね。
宮澤「よりよい食材を作ってもらえることが、店にとっても利益になる。僕の使命はその食材を使って、来たお客さんに美味しいものを食べてもらって、お店のファン、高知ファンになって帰っていただくことかなと(笑)」
大阪らしく、「商売」と周りを笑顔にする「笑売」を。
大阪と高知の大きな懸け橋となっている宮澤さんのお店。
その支えとなっているのは宮澤さんの高知県への熱い思いだ。
みや澤 京橋店
住所/大阪府大阪市都島区片町2-5-4 千寿ビル2F
電話番号/06-6355-0333