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この情報は2017年9月24日時点の情報となります。
高知県観光特使も推薦する家庭料理屋。メニューが無い店としても知られているが、提供される料理は愛情も感じる絶品ばかりだ。
『雰囲気のいい店』『美味しい料理を出す店』を教えてほしい、と言われたら、外食を多くする人なら何軒も思い浮かぶ店は出てくるだろう。
だが 『すべてを大切にする料理を出す店』と言われたら思いつくことができるだろうか? そう言われたら記者は高知県にある割烹をすぐに思い出す。
そこはとさでん交通伊野線堀詰駅から歩いて数分の場所にある小さな割烹。
高知県観光特使が選ぶおすすめ店に選ばれており、メニューが決まっていない店としても知られている。
店に入ると店主の原さんが優しく出迎えてくれ、好みの飲み物を聞きオススメを教えてくれる。
今回選んでいただいた日本酒は、高知産の酒米を使った純米吟醸酒。
香りが強く旨味もあるのにスッキリとした飲み心地は、これから出る料理にも期待してしまう美味しさ。
お通しから感動的な美味しさ。とくにこんにゃくの味付けは絶品!
お通しを食べ終えると、お次はお刺身! 新鮮なサバを薄口醤油、細葱、生姜で和えただけのシンプルな味付けなのに、サバの旨味や食感を最大限に引き出していることがすぐに分かる美味しさ。
カツオのたたきは味付けにポン酢でなく塩を使用しており、皮目をパリパリに炙っているので香ばしさが際立つ。
ひと口食べれば炙りたてのカツオのたたきってこんなに美味しかったんだ…と、感動すること間違いなしである。
食事中も原さんが優しく話しかけてくれるので、なんだか旅行先なのに実家へ帰ってきたときのような安心感も生まれるという不思議な感覚も味わえる。
こちらの大根の煮物は優しい味で、大根の皮のきんぴらも良いアクセントになっている。
こちらは、お店自慢の玉子焼き。
外側はシッカリ、中身は半熟の仕上がり。けっして弁当に入っている玉子焼きでは味わえない食感と味は、いつもコンビニ弁当ばかり食べている記者にとって涙が出てしまうほどの美味さだった。
そのほかにもビールを衣に使用したからあげや…
シイタケの炒め物など、体に優しく美味しい料理が盛りだくさん。
幸せ~! と言いながら取材を忘れ食事を堪能する女性記者。
締めの大根のつまみ菜を使ったおにぎりも最高でした…。
駆け足で料理をご紹介したが、なぜこちらが「すべてを大切にする料理を出す店」なのかを最後に説明したいと思う。
まず、ひとつめは「お客さんを大切にしている」こと。お客さんひとりひとりのお腹の具合や好みを聞き、それに合った料理やお酒を出すスタイルは、まさにそれを体現していると言っていいだろう。
次は「食材を大切にしている」こと。勘のいい人はお気づきだと思うが、大根の煮つけには通常捨ててしまう皮の部分を、おにぎりには大根を大きくするために育てる際捨ててしまうつまみ菜を使うなど、食材をムダにすることを一切していない。
そして最後に「美味しさを大切にしている」こと。調味料の使用も最低限に抑え素材の良さを最大限に引き出すその調理法は、身体に良いものをお腹いっぱい食べて欲しいという原さんの愛情そのものだ。
美味しさと優しさが詰まった「すべてを大切にする料理を出す店」、高知県へ行ったらぜひ訪れてほしい名店中の名店である。
なとな
住所/高知県高知市追手筋1-9-30
※情報提供※ しらべぇ