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黒潮を泳ぐ豊かな生命を感じてほしい 大阪海遊館海洋生物研究所『以布利センター』
この情報は2017年12月9日時点の情報となります。
高知家の家族紹介シリーズ第3弾。高知家の「天神橋チャレンジショップ卒業生家族」の一人、四万十市天神橋商店街の時計修理店「ケイ ウォッチワークス(Kei watch works)」の田中啓さんをご紹介。30歳半ばで東京からUターン、人生を賭けた挑戦に秘められた想いとは。
四万十市の天神橋商店街に落ち着いた佇まいの時計修理店が存在する。
経営するのは昨年2016年7月から商店街のチャレンジショップに挑戦し、今年から念願だった時計修理店「ケイ ウォッチワークス」を開店した田中啓さんだ。
「チャレンジショップ」という制度をご存知だろうか。
本格的な開業を前に一定の期間お試し開業ができる施設で、高知県内でも高知市や四万十市などの商店街で展開されている。
田中さんは高校卒業を機に上京、専門学校を卒業後は時計修理の会社に勤め、年間2,000本を超える時計を修理しながら、腕時計に関する知識と技術を習得した。
会社員として時計修理をこなす一方、お客様と距離の近い時計屋になりたいという思いはを常に持ち続けていたという。
34歳となった田中さんは故郷である高知県に戻ることに。高知市内で時計とは全く関係ない会社にも勤めたが、独立への熱い想いは変わらず、友人の紹介で地元・四万十市の天神橋商店街でチャレンジショップに挑戦することを決意する。
チャレンジショップ挑戦から開業までを振り返り、田中さんはこんなことを話してくれた。
「商店街振興組合の國吉さん(理事長)や大田さん(副理事長)をはじめ、天神橋商店街の皆さんが熱烈にサポートしてくれたことが本当に大きい。縁の下が見えるくらいにサポートしてくれるんです(笑)」
開業するにあたっての資金面、店づくりへのアドバイスはもちろん、開業当初に「新しい時計屋さんができたけん、行ってみてよ~」とSNSや口コミで新しいお客さんを紹介してくれたことも大きかったという。
チャレンジショップの応援をしてくれた「商店街のみなさんに恩返しをしたい」という想いは人一倍強い。今年からは商店街の一員として、商店街が主催するイベントを盛り上げまくる田中さんに会えそうだ。
「ケイ ウォッチワークス」の一番の売り、それは卓越した腕時計の修理技術だ。
田中さんが師匠と仰ぐ方の言葉で忘れられない言葉があるという。
「どの店に修理してもらうかではなく、誰に修理してもらうかが大事」
田中さんが自分でお店を持ちたいと思った原点となる言葉なのかもしれない。
結婚祝いであったり、誰かの形見であったり、様々な思い出と一緒に時計を身に付けている人も多いだろう。
「どんな時計でも、お客様にとって最適な修理方法を提示できる」
1級時計修理技能士の資格を持ち、長年一線で腕を磨いてきた田中さんはそんな自信に満ち溢れている。
「将来的にはアンティーク時計の販売もしてみたい」という田中さん。「ケイ ウォッチワークス」のこれからのビジョンとは。
「インターネットが発達した今の世の中では世界がライバル。この人に修理してもらいたい、そう思ってもらえる仕事をすれば世界中にチャンスがある。」という田中さん。
落ち着いた中にも熱い情熱が見え隠れする語り口に「この人になら大切な時計を安心して預けられる」と素直に思える人柄を感じた。
実は田中さん、歌手の安室奈美恵さんの大ファンだとか。世界に進出する「ケイ ウォッチワークス」に安室さんから時計修理の依頼が舞い込む日も近いかも…!?
ケイ ウォッチワークス
住所:高知県四万十市中村天神橋24
電話:0880-34-8530
営業時間:11:00~19:00(火~土) 17:00~19:00(月)
※日曜日は定休日
ホームページ:http://kei-watch-works.com/