【高知グルメ】趣ある街並みでゆったりランチが楽しめる「古民家喫茶 多だ屋」と廃校の校舎をそのまま使った展示がおもしろい「むろと廃校水族館」地元タウン誌おススメ情報

室戸の幸を盛り込んだ贅沢御膳がいただける「古民家喫茶 多だ屋」

高知市から東へ車で約1時間30分。室戸市の観光スポットで、趣ある「吉良川のまちなみ」に建つのが、武家屋敷を改装して生まれた喫茶店「古民家喫茶 多だ屋」。

駐車場はないので「吉良川のまちなみ第一駐車場」に停めてからご来店を。

伝統的建造物が多く立ち並ぶ吉良川のまちなみを楽しみながら5分ほど歩くとお店に到着する。

お店は小さな路地を入った先にあるので、まずは道沿いに出ている看板を見つけてほしい。

店内は思わず「ただいま」と言いたくなるような落ち着く雰囲気。全席お座敷で、座敷用のイスの用意もある。

所々に手作りの装飾品が飾られていて、なんとも温かい空気が漂っている。

地元の方のみならず、市外からわざわざ食べにくるお客さんも多いのだとか。

人気のメニューは、「ふるさと御膳」（880円）。

おかず5種に加え、サラダ、フルーツ、汁物、ご飯がついてこのお値段とは驚き！

飲食店巡りが好きな店主が、「私が食べるならこんなランチが嬉しいな〜」と考えて生み出したのが、色んな種類のおかずが少しずつ入ったこちらのスタイル。

味は言わずもがなの絶品で、特に魚のすり身揚げは、プリプリとした歯応えと香ばしい旨みが後をひく美味しさ。わざわざ食べに行きたくなるのも納得だ。

続いてご紹介するのは、3名からの予約でのみいただける「季節御膳（1300円）」。

こちらは、「ふるさと御膳」におかずが3品プラスされた贅沢な和風ランチ。名前の通り、旬の食材が組み込まれた内容になっている。

この日は、地元のかまぼこ屋のすり身を使った揚げ物や、らっきょう酢を使った自家製梅干し、マグたく（マグロとたくあん）、いちぢくなど、地元と旬の食材をふんだんに使ったバラエティに富んだ内容だ。

食べたい方は、ぜひ3名以上でご予約を！

ついつい長居したくなる居心地の良さなので、食後に甘いものを。

こちらは、多だ屋オリジナルドリンクと店主が高知市内から仕入れているお気に入りのケーキ。

「ゆずジュース」（420円）は、北川村産のゆずを絞った果汁を室戸の海洋深層水で割ったもの。海洋深層水のまろやかな口当たりにゆずの爽やかな香りが合わさり、体に馴染むすっきりとした味わいに。

ケーキは4種類ほど用意しており、写真は「リンゴのキャラメルケーキ」（430円）。

近くにケーキ屋が少ないことから、常連客から好評なんだとか。

ここで、店主の横山さんにお話を伺った。

–「多だ屋」という店名の由来を教えてください。

横山さん：実家である「多田家」の武家屋敷の一部を改装して建てたお店なので、「多だ屋」と付けました。全て漢字の「多田屋」だと少しお堅い印象になってしまうので、「だ」だけひらがなにしました。

-お店を始めたきっかけはなんですか？

横山さん：以前から定期的に実家の風通しを行っていて、せっかくなら風通しがてらお店をやろうと思ったのがきっかけです。子どもの頃から料理が好きで、社宅寮の食堂係をしていた経験を活かして喫茶店を開こうと思いました。

色んな種類のおかずが少しずつ入った絶品ランチがいただける「多だ屋」。室戸市に行く際はぜひ立ち寄ってみてほしい。

跳び箱水槽や屋外プールなど廃校舎を活かした展示が魅力の「むろと廃校水族館」

続いてやってきたのは、「多だ屋」から県道202号線をさらに東へ車で25分ほど進んだところにある、廃校舎を利用して生まれた「むろと廃校水族館」。

かつて小学校だった建物の特徴を活かした展示法が魅力で、大人から子どもまで楽しめるスポットとなっている。

館内には、ウミガメやエイなど地元漁師から譲り受けた様々な生物たちが展示されていて、見応え抜群！

また、ボラやウミガメの餌やり体験をすることも可能だ。

（※生き物たちの体調によって休止している場合あり）

こちらは、海の生き物を実際に触ることができる「タッチプール」。

イセエビや貝など数種類の生き物たちと触れ合える。

「怖いけど、触ってみたい！」という人も、そーっと手を入れて、生き物と触れ合ってみてほしい。

サメをはじめ、ウミガメや魚などが悠々と泳ぐ25mプール。

特に、背びれを水面から出して泳ぐサメの姿は迫力満点！

プールサイドまで近づいて観察するもよし、階段上から全体を見て生き物の行動を観察するもよし、廃校水族館ならではの展示方法を様々な見方で楽しもう。

こちらは、3階にあるキッズスペース。ボルダリングや滑り台が設置され、子どもが思い切り遊べるスペースとなっている。また、元音楽室だったこともあり、室内には様々な楽器が置かれ、すべて演奏可能。

子どもだけでなく、大人も懐かしの楽器に触れ、楽しんでみてはいかがだろう。

そして、お土産にぜひ挑戦してほしいのが、大人気の「ぬいぐるみくじ」（1回1000円）。

ブリくじ、サバくじ、シュモクザメくじの中から好きなくじが選べて、当たった等数で大きさが決まる。

どのぬいぐるみも可愛らしくて大人気なので、旅の思い出におすすめだ。

雰囲気ある喫茶店でお腹を満たし、廃校水族館で生き物に触れる室戸での一日。高知県東部エリアへのドライブがてら、お出かけしてみてはいかがだろう。

古民家喫茶 多だ屋

住所：高知県室戸市吉良川町甲2147
TEL：090-4508-7559
営業時間：午前8時～午後3時　オーダーストップ午後2時30分
定休日：日曜、月曜
P：吉良川まちなみ第一駐車場

むろと廃校水族館

住所：室戸市室戸岬町533ｰ2
TEL：0887-22-0815
開園時間：4月～9月　午前9時～午後6時
10月～3月　午前9時～午後5時
休園日：無し
P：あり