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希少種!高知の入河内大根をいろんな調理で味わい食べ尽くしてみた

       

この情報は2020年2月7日時点の情報となります。

ベジタブルコミュニケーション(野菜やフルーツを通じて イベントやマルシェの他にも、日常における人間関係を豊かに育んでいきたい)をコンセプトに掲げ、春野町で農業を営む長崎雅代と、エディター&ライターそして文旦アンバサダーの松田雅子が、月に一度、楽しい高知情報を発信します!

1月24日、鷹匠町にある「草や」さんで、17名のお客様にお集まりいただき、「入河内大根を味わい食べ尽くす会」(主催:土佐学協会共催:こうち食べる通信)を開催させていただきました。
入河内大根とは、高知県安芸市入河内地区で大切に育てられている希少な種類の大根です。とにかく大きくて独特の赤紫の皮が美しい大根!キメが細かく辛味は少なく、スが入りにくい、煮崩れしにくく、使い方のバリエーションも豊富です。この日も6~7kはあるビッグサイズの大根を持って、会場に入るなり参加者の皆さん大撮影大会!食事会が始まる前から大盛り上がりでした!

株式会社わらびの(https://waravino.com)さんの土佐手ぬぐいを使った
ディスプレイ、最高のインスタ映え!

「入河内大根のこそう会」の有澤会長さんから、お言葉をいただきました。

以前入河内地域におうかがいさせていただいたことがありますが、細いくねくねの山道を運転するのは本当に大変でした。有澤さんは、この大きな大根を大変な力で収穫された後、この道を運転して市内まで届けてくださっているんだ、と思うと、レストランの階段もなんのその!頑張って広めていかなくては!と気合が入ったものです。

お話によると、今年は、昨年末の異常気象により、例年より収穫量は格段に少なかったということ。その中で『逞しく育った立派な入河内大根にリスペクトして味わい尽くそう』というコンセプトの会ですから、きっとご参加くださった皆様も、この一年が逞しいものになると思います。

草やさんによる入河内大根を使ったメニュー

豊富なバリエーションに参加者の方々も大感激!
*ここからは、土佐学協会 竹村昭彦理事長の感想より

「千切り入河内大根とベジコの胡瓜の梅肉和え」「入河内大根の粕漬け」「切り干し入河内大根の煮物」

どれも入河内大根の甘味がしっかり引きだされていました。

「入河内大根の米豚はさみ揚げ」

続いての「はさみ揚げ」は、米豚の旨味に負けないくらい入河内大根の甘味が見事でした!

「鯖の柚子酢〆入河内大根巻き」「ヨコのワラ焼きタタキ入河内大根おろしポン酢胡瓜巻き」

「鯖の柚子酢〆入河内大根巻き」は、鯖の旨味、柚子酢の酸味、入河内大根の甘味、ディルの爽やかな風味が見事に融合していました。

「ヨコのワラ焼きタタキ入河内大根おろしポン酢胡瓜巻き」は、入河内大根おろしのきめ細かな食感と、ほのかな辛味を含んだ甘味が、柚子ポン酢の風味、ヨコの旨味、ワラ焼きの芳ばしさ、キュウリの爽やか等と口中で見事に融合し、一体となって膨らんでいくようなお味でした!

「四万十鶏と入河内大根クリーム煮」

こちらのお料理も、四万十鶏のジューシーな旨味と入河内大根の甘味が乳製品の風味とバッチリ融け合って美味しかったです!

「入河内大根の皮と土佐あかうしのキンピラ風」

お次の「キンピラ」も、入河内大根の皮のほのかな辛味と甘味、土佐あかうしの旨味が優しく融合した一品でした。

「土佐ジロー玉子と入河内大根の焼き飯」

続いての「焼き飯」も、柔らかな甘味が絶妙でした!

「地牡蠣の入河内大根みぞれ汁」

これもまた、思わず一気に飲み干してしまったくらいの絶品でした!

「入河内大根餅入り銀不老豆のお汁粉」

締めは、何と入河内大根の大根餅を、幻の銀不老豆のお汁粉に入れていただくという、超贅沢な甘味!トロケルような優しい甘味の波が押し寄せてきて、口中いっぱいに膨らみ、胃袋から全身に沁み渡って、魂までも包み込んでくれるような癒しを感じられました。(竹村理事長の感想も、すでに酩酊状態 笑)


さらに御歳93歳の土佐学協会副会長 松﨑淳子先生も、感動のあまり立ち上がられ、茨城の老人ホームのおばあさんが『銀不老寿司が食べたい』とおっしゃるので、銀不老豆とレシピをお送りしたら、ものすごく感謝されたというお話などアツく語ってくださいました。

明治時代から,安芸市入河内地区で栽培されていた入河内大根、1本の重さは5キロから大きいものは10キロにもなります。12月末から2月末まで、高知市内のいろんな飲食店で是非、味わってみてください。

文/長崎 雅代