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「超仲良しマレーグマ夫婦とユニークネームのビントロング」高知県立のいち動物公園日記その4

       

この情報は2020年1月30日時点の情報となります。

世界最大級の旅行コミュニティサイト「トリップアドバイザー」の動物園ランキングで、「高知県立のいち動物公園」が1位を獲得!そんなのいち動物公園の普段見られない動物のかわいい姿と、奮闘する飼育員を紹介するシリーズ「高知県立のいち動物公園」日記。

今回も香南市にある、高知県立のいち動物公園からお届けするぞ!今日の舞台は、人気のジャングルミュージアム。

第四弾としてご紹介する飼育員さんは、坂本 美々さん。坂本さんは神奈川県出身で、畜産の大学を卒業後のいち動物公園に就職。高知へ移住されて、今年で20年目を迎えるベテラン飼育員さんだ。

-飼育員を目指したきっかけを教えてください。
坂本さん:子どものとき、県外の山で野ウサギを見たことがありました。その後、その山が開発されてゴルフ場などになってしまったことが悲しくて。そういうことが起こらないよう、野生の動物が住み続けられることに貢献できる仕事がしたいと思ったのがきっかけでした。

-好きな動物と自宅で飼っている動物は?
坂本さん:好きな動物はオオサンショウウオ。家では、ヤモリの一種のヒョウモントカゲモドキを飼っています。

坂本さんが飼っているヒョウモントカゲモドキは、のいち動物公園の夏の企画展「モドキ展」で展示されていたことがあるそうだ。

今回は、坂本さんが約4年間担当している、マレーグマとビントロングを紹介しよう!

 

超優秀なマレーグマ夫婦

世界中にいるクマは、全部で8種。その中で一番小さく、熱帯雨林に生息しているのが「マレーグマ」だ。

熱帯雨林を再現されたジャングルミュージアムの展示室にいるのは、オスの「ワンピイ」とメスの「タオチイ」の夫婦。

この夫婦、ただの夫婦ではない。

現在、日本にいるマレーグマを飼育している動物園は、12園。「ワンピイ」と「タオチイ」を含めて、23頭が飼育されているが、そのうち6頭がこの夫婦の子どもたちだ。このおしどり夫婦ぶりは、日本動物愛護協会より「動物愛護・功労動物表彰」を受けるほどの、超仲良し夫婦なのだ。

子どもたちは、数少ないマレーグマを繁殖させていくため、「ブリーディングローン」という動物を貸し借りする制度のもと、全国の動物園で飼育されている。

今回は、そんな優秀な夫婦の「ジュースタイム」を撮影させていただくことに。

ジュースは、こちらの霧吹きのようなものを使って与えられている。中身は、アップルジュースだ。

さっきまで大人しかった「タオチイ」と「ワンピイ」が、甘い匂いを嗅ぎつけたのか動き始めた。

坂本さん:これがジュースタイムの時の定位置なんですよ。「ワンピイ」は、ベンチの上で後ろ足立ち、「タオチイ」は、ベンチの下で手をついて構えます。

ここからどのように飲むのかというと…

ダイレクト飲み!まさかのワイルドな飲みっぷりに取材班も驚き!

交互に行っていくため、お次は、「タオチイ」の番。

ベンチの下なので「ワンピイ」より少し距離はありますが、お見事な飲みっぷり。

再び「ワンピイ」。そして、もう一度「タオチイ」のはずだが…

時には、ちょっと横取りしちゃうことも(笑)。でも大丈夫!仲良し夫婦なので喧嘩にはならない。

ジュースタイムは、土曜、日曜、祝日の午後3時10分から見られるので、お楽しみに。

ワイルドな飲み方はもちろん、普段は見られない手の平や爪もよく見ることができるチャンスなので、ご注目を!

 

名前がユニークなビントロング

お次は、夜行性で木登りが得意な「ビントロング」。体毛が長く、尾の筋肉が発達しており、木に巻き付けて体を支えることができる。

ここで展示されているのは、お母さんと三つ子の子どもたち。

ビントロングも子だくさんで、三つ子を含めて6頭の子どもがいる。

(お父さん)

(双子のお兄さん)

保育棟で飼育されているのが、お父さんと三つ子のお兄さんにあたる双子のビントロング。一番上のお姉さんは、山口県の動物園で飼育されているそうだ。

-一つの家族なんですね。名前を教えてください。
坂本さん:お父さんは「ソルト」、お母さんは「ケチャップ」。

坂本さん:一番上のお姉さんは「ポンズ」。

-んん?調味料?続きをお願いします。
坂本さん:双子のお兄さんは「ポップ」「コーン」!

-合わせ技でお菓子ですか。
坂本さん:下の三つ子は、オスの「マヨ」とメスの「ネー」とオスの「ズー」。

-・・・(笑)。とってもユニークで、小さい子どもにも覚えてもらいやすい名前ですね。

坂本さんによると、「ソルト」「ケチャップ」は、のいち動物公園の職員が命名し、子どもたちは公募した結果、たくさんの応募の中から選ばれた名前だそうだ。

こちらは、午前11時と午後2時に行われているスコールタイム。

-スコールは、何のために行っているんですか?
坂本さん:生息地の環境を再現しています。夏だと涼しくなりますし、体も清潔になりますね。降った雨を舐めているので、水分摂取にもなっているかもしれません。

(マヨとズー)

仲良くお昼寝タイム!くっついて寝ている姿はとっても可愛い。

 

動物も高知家の仲間

-読者へのメッセージをお願いします。

坂本さん:高知県にいる野生の動物や当園にいる動物も、高知家の仲間と思ってもらえたら嬉しいです。高知家の仲間たちにぜひ会いに来てください。

2月1日(土)、2月2日(日)は、飼育員特製の恵方巻が動物たちに振舞われる「恵方巻イベント」が実施される。長寿や繁殖を願って毎年実施されている恒例のイベントだ。

マレーグマの「タオチイ」と「ワンピイ」にも、リンゴやイモの入った立派な恵方巻きが振舞われるので、おいしそうに食べる夫婦の姿をぜひ、見に来てほしい。

さあ、次はどの可愛い動物を紹介してもらおうかな~。

 

施設情報

高知県立のいち動物公園

住所:高知県香南市野市町大谷738

電話:0887-56-3500
営業時間:午前9時30分〜午後5時(入園は午後4時まで)
http://www.noichizoo.or.jp/