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高知のソウルフード「ミレービスケット」の製造現場に潜入してみた

       

この情報は2017年12月7日時点の情報となります。

高知のソウルフードとして全国的に知名度を上げつつあるミレービスケット。そんな大人気商品の製造現場に高知家の○○取材班が潜入!ミレービスケットを全国に売りまくるキーマンにも話を伺った。

今や高知県だけに留まらず、全国的に知名度が上がっているという「ミレービスケット」。
最近では県内のみならず、県外にも熱烈なファンがいるらしい。

そんなミレービスケットはどのように製造されているのだろうか?ミレービスケットを食べたことがある人なら誰でも気になるはず。

今回、取材班は古くからミレービスケットの製造・販売を手がける「野村煎豆加工店」を訪ねた。

歴史を感じるレトロな工場

野村煎豆加工店の創業は大正12年。「野村煎豆加工店」の名前の通り、豆菓子を加工する会社として創業した。創業年数は90年を超え、間も無く100年を迎えるかという超老舗企業だ。

工場の一角ではミレービスケットと並んで人気の高い豆菓子も製造している。

製造工場の中には、60年以上使っているというレンガ造りの「かまど」や昭和の香りが漂うレトロな機械が並ぶなど、工場の歴史を感じるモノがずらり。

ミレービスケットはそんな工場の中の2つの釜で製造されている。

ミレービスケットのクセになる味の秘密はズバリ、豆を揚げてその旨味をたっぷり含んだ油をブレンドした大量の植物油でビスケットを揚げること。この工程があの独特の香ばしさを生んでいるのだ。

さっと油で揚げ、大きなザルですくうと、ほど良く色付いたいつもの見慣れたミレービスケットが出来上がる。

ザルからあげると手早く塩を振り、全体に馴染むように大きなしゃもじで手早くかき回す。

作業を見ていると、油で揚げる作業から完成まであっという間だ。

ここまで全て手作業で行われており、その後の梱包、検品作業を経て、1日にダンボール2,000箱以上のビスケットが全国に向けて出荷されているそうだ。

ミレービスケットの秘密をインタビュー

新しい味も続々と誕生しているミレービスケット。

いったいどのように新しい味のミレービスケットは生まれているのだろうか?

野村煎豆加工店常務取締役の戸田氏に話をうかがった。

 

-最近は高知県内だけでなく、県外でもミレーが人気なんだそうですね。

戸田氏「ありがたいことにここ5,6年の間に県外の展覧会に出展させていただいたり、テレビで紹介していただいたりして、現在では7,8割の商品を県外に出荷しています。
これも全て高知県民の方に長年ご愛顧いただいたからだと思っています。本当にありがたいことです」

 

インタビューの最中、何度も「ミレーは高知県民に育ててもらった」という戸田氏。

ミレービスケットが誕生してから半世紀以上高知県民に愛されてきた。ミレービスケットの長い歴史を考えれば、その思いはひとしおなのだろう。

-現在は県外への出荷が多いとのことですが、県外のお客様の反応はいかがですか?

戸田氏「やっぱり一番多いのは『素朴な味』という声ですね。『一度食べだしたら止まらない』ともよく言っていただきます。他にも『食べたことないはずなのに懐かしい味がする』という感想もいただきますね」

 

『食べたことないはずなのに懐かしい味』とはなるほど。ミレーは高知県民だけならず、日本国民の遺伝子に突き刺さるふるさとの味なのかもしれない。

 

-現在は昔ながらの塩味だけでなく、『コーンポタージュ味』や『生姜味』など、様々な味のミレーが販売されていますが、新しい味の商品開発はどのように行なっているのでしょうか?

戸田氏「社員みんなで試食品を食べて意見を出し合って決めています。この試食会は事務から工場で働く職人まで全員に参加してもらい、社内一丸となって商品開発に取り組んでいます。」

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