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フォトジェニックな旅は四万十川源流域にあり【後編】

       

この情報は2017年11月12日時点の情報となります。

高知には自然がいっぱい!誰もがSNSで自慢したくなる場所がたくさんあります。

旅の醍醐味を伝える最も効果的なツールのひとつが「写真」。

今や自分の撮った写真をSNSにアップして簡単に世界に発信できる時代。だからこそ、せっかく旅の思い出をアップするなら羨望の「いいね!」がひとつでも多くなる美しい写真にしたい!

 

前編に続き、後編もフォトジェニックな四万十川源流域付近の旅をお送りいたします。

自然の癒しとドキドキ洞窟探検にノックアウト

地元産茶葉を使ったお茶で食後のひとときを過ごしたら、そろそろ周辺の散策に出かけよう。宿のすぐ隣を流れている小川がもう四万十川源流のひとつ。

河原までは簡単に降りていくことができるので、せせらぎや鳥のさえずりを聴きながら、何もせず過ごすのもいいかも。

この流れには、実は宿の名前の由来となった川ノリ「せいらん」が生息している。(期間は3〜10月にかけて)この周辺だけで採取されるかなりレアな川ノリだ。清流にたゆたう「せいらん」が撮影できればかなりラッキー♪

シーズン中は常に提供されるわけではないが、タイミングによって同宿の夕食で、炙り海苔として提供されることもあるそう。これも一度でいいから食べてみたい!

さて、これまた事前の情報による「神秘的な洞窟」こと「稲葉洞」は、この小川のすぐ隣。

洞窟の入口から中を覗くと真っ暗で、予備知識もなしに入るには相当の覚悟が必要だ。しかも宿の女将の「環境保護のため洞窟内の照明を消しています」というひと言が恐怖心に追い打ちを掛ける。

しかしこんなアドベンチャーな体験談こそ「いいね!」が増えるはず! ここは腹をくくってヘッドライトを持参で潜入することにした。

この「稲葉洞」は、約2億3千万年前の堆積物でできたとされる鍾乳洞で、サンゴの化石なども多く見られ平家の落人の伝説も残っているという。さらに女将によると「洞窟の奥行きは約100m。中は二手に分かれていて、川の流れもあって神秘的ですよ。」とのこと。

入口からロープを使って中に入れば外からの光は届かず、まさに漆黒の闇の世界。ヘッドライトで照らされた、わずかな範囲だけを頼りに進むのはとにかく不安。ふとライトに照らされた岩壁を見ると、小さな黒い物体が…げげげ、コウモリ!

突然のコウモリに肝を冷やした取材班は、撮影もほどほどにして逃げるように洞窟から退散することにした(苦笑)。

こんな腰抜け探検にならないために、せいらんの里ではガイドツアーを実施している。ツアーを予約すれば、稲葉洞の見どころをくまなく案内してくれるそうだ。なお洞窟内は起伏があり汚れることもあるので、それなりの準備をしておこう。

泊まってこそ分かる「せいらんの里」の魅力

清流の癒しとドキドキの洞窟探検という、感情の激しい振り幅を落ち着かせるために、せいらんの里で泊まってゆっくり過ごしたい。

館内はちょっとおしゃれな洋室からシックな和室、そして仲間と盛り上がる二段ベッドの部屋など、様々なニーズに対応できる部屋が用意されている。

ちなみに晴れた夜には満天の星空を楽しむことができように、天体望遠鏡を設置しているのもこの宿の自慢だ。なお通常の一泊二食付きプランのほかにもバーベキュープランなども用意されているので、詳しくは問い合わせてみてほしい。

リゾートホテルのような立派で高級な施設とは異なった、スタッフ手作りのあたたかいもてなしと、大自然や田舎の本当の良さを体感できるのがここの魅力なのだ。

いざ!最後の清流の源流点へのハイキング!

全長196kmの四万十川源流点は「せいらんの里」からほど近い不入山(いらずやま)の中腹の森に湧く一筋の流れといわれている。日本最後の清流の最初の一滴こそ、誰もがうらやむフォトジェニックなシーンではないだろうか。

源流点へと続く登山口は、「四万十源流之碑」が目印。登山道の要所には案内板が設置されているので、見落とさないようにしよう。また、木に巻かれたピンクのテープも登山道を示している。できれば山歩きになれた人と共に行動することをおすすめしたい。

厳しい登りが続く登山道を一歩一歩ゆっくり歩いていく。いつしか川のせせらぎは聞こえなくなり、苔むした森には静寂が訪れる。

そして歩き始めて約20分。再びせせらぎが大きくなり、目の前に一筋の流れが現れた!古びた白い柱に書かれた「渡川(四万十川)の源流点」の文字が、この場所の意味をなによりも証明している。

ついに出会えた「日本最後の清流の最初の一滴」! これぞ「いいね!」連発間違いなし! もちろん秋の紅葉以外にも、春はアケボノツツジ、夏の新緑など、また違ったフォトジェニックな風景が展開されるので、四季を通じて足を運んでみるのも「いいね!」。

ちなみに源流点付近は、携帯電話会社によっては電波が全く届かないほど、深い山の中ということにも留意しておこう。SNSで友だちに自慢するなら、宿か自宅に帰ってから写真をじっくりチョイスしてアップしたい。

 

※情報提供※  高知家エクストリームトラベル社