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【三山ひろしのさんさん歩】広大な敷地はまるで農業を学ぶテーマパーク!高知県四万十市「幡多農業高校」で授業体験

       

この情報は2024年10月5日時点の情報となります。

    心に響く温もりの声!ビタミンボイス♪ 紅白演歌歌手の三山ひろしさんがふるさと高知県をゆる~くお散歩。今回は高知県四万十市 古津賀(しまんとし こつか)を散策する。

    東京ドーム4個分の広さを誇るキャンパス!幡多農業高校へ

    前回の記事に引き続き、今回も高知市中心部から西へ車で2時間20分ほどの場所に位置する、四万十市を散策する。

    今回は農業について学べる学校があるということで、幡多農業高校を訪れた。

    ここではどんな出会いが生まれるのだろうか?

    ※前回の記事は本記事の最後からお楽しみください

    以下4つの学科からなる全校生徒220名の幡多農業高校。

    ・園芸システム科(野菜の栽培)
    ・グリーン環境科(森林の育成)
    ・アグリサイエンス科(動物の飼育)
    ・生活コーディネート科(食の研究)

    案内してくれるのは、園芸システム科の教員を務める谷渕悠さんだ。

    東京ドーム4個分の広さを誇る面積の校内は、「農業のテーマパーク」をコンセプトに「アグリパークはたのう」と名付けられている。

    それでは、迷子になりそうなほど広いキャンパスを谷渕さんに案内していただこう!

    まず足を運んだのは、園芸システム科の生徒さんがいる場所。

    ここでは、イチゴの苗を作っていた。

    親株から出る細い茎(ランナー)を土に根付かせて、苗を作る作業だ。

    三山さんたちは、普段見ることのない作業を生徒さんたちが頑張っている姿に、感心している。

    去年は16kgのイチゴを収穫したそうだが、今年は何kg収穫できるか楽しみだ!

    他にも別の果物を収穫している場所があると聞いて、ハウスへ移動。

    ここではメロンを収穫していて、ハウス1棟あたり250玉を育てている。

    ここでも、収穫までには生徒さんたちによる手作業での地道な作業が!

    「玉みがき」と言われる作業で、網目を美しくするために一玉ずつ軍手でこすっている。

    軍手でこすることにより、網目が傷付き刺激が与えられ、網目の盛りが良くなるのだ。

    農家さんにとっては大変な重労働だが、良いメロンを作るためにはとても重要な作業とされている。

    三山さんも農家さんの気持ちになって、メロンをこする。

    「おいしくなってね」と気持ちを込めて、丁寧に玉みがきを行った。

    収穫の頃にはきっと甘くておいしく、見た目も美しいメロンに仕上がることだろう!

     

    生産者から消費者へ届ける大切な工程も経験!

    イチゴやメロン以外にも野菜などの農作物をたくさん栽培する幡多農業高校の生徒さんたちは、イベント販売や小中学校の給食にも自分たちが丹精込めて作った農作物を届けている。

    消費者と向き合うことで、農業の尊さを経験として学んでいるのだ。

    生産者の愛情がなによりも大切な農業だが、育てるだけではなく、しっかりと消費者の元へと届けることも大切だと授業の中で学んでいる。

    なにかと重労働の多い農業だが、ここ近年ではIoTやIoPなど情報化社会に対応した次世代農業、スマート農業が注目を集めている。

    幡多農業高校でも、機械で自動制御できる仕組みを取り入れ、ハイテクな農業も学べる環境が整っている。

    今はパソコンで農業をやる時代!最近の農業の変化に三山さんはびっくりしていた。

     

    動物とふれあいながら命の大切さを知る!アグリサイエンス科

    園芸システム科の谷渕さんからバトンタッチし、ここからはアグリサイエンス科の教員・小山創さんに案内していただく。

    三山さんと川辺アナの目の前に現れたのは、数匹の牛たち。

    間近で見ると大きな体をしている牛が二人を見つめる。ここでは牛の乳しぼり体験を行う!

    普段は機械で行う乳しぼりだが、せっかくなので昔ながらやり方の手作業で乳しぼりを体験する三山さん。

    意外と難しい作業なのだが、上手に乳しぼりができているようだ。とても貴重な体験ができた!

    続いては、川辺アナが機械での乳しぼりに挑戦!

    簡単に見えて実は難しい!牛が暴れることもあるので、搾乳機がなかなかうまく取り付けられない。

    川辺アナがうまくできない様子を見て、見兼ねた三山さんにバトンタッチ!

    器用な三山さんなら成功するかと思いきや、意外と苦戦・・・

    小山さんにサポートいただき、なんとか搾乳機の取り付けに成功。生き物を相手にする作業は、思いやりや繊細さが求められる。

    毎日2回の乳しぼりを行い、約170Lの牛乳を絞る生徒さんたち。絞った牛乳は、南国市の「ひまわり乳業」で商品化され、高知のみなさんの元へ届いているのだそう。

     

    幡多農業高校の先生たちが生徒に伝えたいこととは?

    続いて足を運んだのは、先ほどの牛のたい肥を活用している畑。

    ここでは、スイートコーン・白菜・ブロッコリーなどを栽培している。

    生徒さんたちが手塩にかけて育てた自慢のスイートコーンを特別にと三山さんへ手渡す小山さん。

    三山さんは栽培を頑張る生徒さんの姿を思い浮かべながら、想いの詰まったスイートコーンをいただく。

    三山さん:あま!おいしい!あ〜スイート!

    「命の大切さを知り、社会に出て仕事をして、次の世代へ伝えていくことをやってもらえたら嬉しいなと思う」と語る小山さん。

    幡多農業高校で学ぶたくさんのことは、農業を目指すためだけではなく、人としてしっかりとした基礎を築くための大切なステップだと感じた三山さんと川辺アナ。

    自然の命の大切さを再認識できるとても素敵な1日となった。今回のさんさん歩はここまで!次回の記事をお楽しみに。

     

    高知県立幡多農業高等学校
    住所:高知県四万十市古津賀3711
    電話:0880-34-2166

    情報提供/高知さんさんテレビ
    文/さたけゆうや