イベント・レジャー, エンターテイメント, グルメ
【高知カツオ県民会議シンポジウム】「高知と言えばカツオ!」…だったのが高知の美味しいカツオを自慢できなくなる日がやってくるかも!
この情報は2019年9月9日時点の情報となります。
高知県には、年間30隻以上のクルーズ客船が寄港していて、船旅を楽しむ外国人観光客がたくさん高知を訪れている。観光客へのおもてなしが心に残ると噂を聞きつけた〇〇取材班は、高知市商店街や高知新港に向かった。
この日、高知新港(高知市仁井田)には、2隻の外国クルーズ客船が寄港していた。乗客、乗組員合わせて約4,000人のダイヤモンド・プリンセスと、約2,000人のマースダムだ。
寄港中はオプショナルツアーに参加する乗客や、高知新港から高知市中心部までのシャトルバスを利用して高知市商店街や高知城といった観光地を散策する乗客もいる。
この日は日曜日。外国人観光客と合わせて県外からの観光客も多く、高知市商店街は活気づいてた。
商店街にはクルーズ客船ののぼりや看板がいたるところに掲示されていて、商店街をあげて歓迎ムードに。
商店街を歩いていると、早速おもてなしをしているところに遭遇。
おもてなし活動をしていたのは、高知商業高校の社会マネジメント科国際コースの学生約10名だ。バスターミナルや商店街で困っている外国人を見つけては積極的に声がけを行い、丁寧に観光案内や道案内を行っていた。
学生さんは「学校で習う勉強だけではなく、外国人と直接話す機会は貴重なため、すごく勉強になります。」と、外国人観光客と触れ合うことを楽しみ、より実践的に学んでいる様子だった。
はりまや橋商店街で遭遇したのは、浴衣を着た方々。約5年前に設立した、「高知おせっかい協会」のオセッカイストの方やそのご家族の方たちだ。普段から、外国人観光客のための環境整備として観光案内をしたり、多言語でのパンフレットを作成するなどしているという。
この日のふるまいは、手作りのわらび餅と冷茶。
この日は最高気温が30℃を超える真夏日ということもあり、多くの方が立ち寄り休息をとっていた。何より、印象に残ったのは、ふるまいをするだけではなく、コミュニケーションを図っていたことだ。観光客にとっては、より思い出深い旅になることだろう。
外国人観光客は「わらび餅おいしい!高知最高!」と、満足気。
高知おせっかい協会の田村樹志雄代表は、「外国人観光客の方が笑顔になって喜んでくれると嬉しい。私も含め、オセッカイストのみんなが、観光客の笑顔に癒されています。こういった取り組みは継続が大事。これからも引き続き、おせっかいをしていきたいです。」
高知おせっかい協会では、2ヶ月に1回程度クルーズ客船寄港時の週末に併せておせっかい活動をしている。これまで、紙すき体験や田舎寿司づくりの体験・試食などを実施し、次回は白玉ぜんざいのふるまいを予定しているという。
その他、はりまや橋商店街振興組合は、商店街の一角でスイカをふるまうなど、あちらこちらで温かいおもてなしを見ることができた。
クルーズ船が寄港している高知新港では、今年の3月に新たに客船ターミナルがオープンした。
ターミナル内では、県産品等の販売や着物着付け体験、土佐和紙を使った絵はがき作りなど高知らしさを前面に出したイベントが開催中。出航までの時間を満喫しようと多くの方が訪れ、賑わいをみせていた。
出航の約30分前からは、岸壁でアコーディオン演奏や山田太鼓でのお見送りが。
高知と言えば、最後のお見送りはよさこい踊り!
すべてのお見送りイベントが終了すると、クルーズ客船の乗客からは、大きな歓声が沸き上がっていた。
岸壁には、観光客をお見送りしたいと来たおもてなし隊の皆さんが。「高知家の唄」が流れるなか、司会者のかけ声とともに、この先の航海の安全を祈って「ボンヴォヤージュ」と声をあげ最後のお手ふり。客船の姿が小さくなるまでおもてなし隊と乗客が手を振りあう姿は胸が熱くなる光景だった。
クルーズ客船の観光客に対して県が実施したアンケートでは、「観光施設がよかった」「食事がおいしかった」というご意見があるなか、一番多かったのは「市民がとてもフレンドリーだった」というご意見。
高知には、豊かな自然や食の魅力もあるが、やっぱり「人」のあたたかなおもてなしが大切な魅力。そして、おもてなしをする側にとっても気持ちが良く、記憶に残るすてきな体験であることが分かった。〇〇取材班も、困っている観光客を見かけたら高知のおせっかい精神で声をかけてみようと心に誓った。
高知おせっかい協会
http://www.k-osekkai.com/
クルーズ客船寄港予定一覧
https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/175201/cruise7.html
高知家の唄
https://kochi-iju.jp/shoukai/uta/index.shtml