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2020年春・運行開始!観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の未来予想図

       

この情報は2019年8月8日時点の情報となります。

まずはこちらの映像をご覧ください。

https://youtu.be/QpQJ31xiKsA

全国で趣向を凝らした観光列車が人気を集める中、JR四国は2014年に「伊予灘ものがたり」、2017年に「四国まんなか千年ものがたり」の運行を開始。いづれも高い乗車率とリピート率で人気を博しています。

そして、2020年春には高知~窪川間で新たな観光列車「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」の運行が開始されることが発表されました。

今回は待望の観光列車の全貌に迫るべく、JR四国で観光列車の企画を担当した方にお話を伺いました。


左:営業部 販売促進課 香渡(こうどう)さん  中:営業部 販売促進課 村井さん 右:鉄道事業本部 お客様サービス推進室 松岡さん

記者:この「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」、列車名にしては長めの名前ですね。

JR四国:そうなんです(笑)  JR四国の観光列車は長い名前が特徴のひとつになっていて、しかも今回は俳句のように五七五になっています。

記者:あ!ほんとですね!  車両の側面には高知の英雄・坂本龍馬が描かれていて、「歴史」がテーマの列車なんですね。

JR四国:高知といえば坂本龍馬、というお客様も多いですし、高知県で開催していた「志国高知 幕末維新博」に合わせて運行したトロッコ列車「志国高知 幕末維新号」がおかげさまで好評をいただいたこともあり、今回も歴史をテーマにした列車を企画しました。

記者:なるほど。1両目と2両目は全く違うデザインですね。

JR四国:こちらが1号車の「KUROFUNE(クロフネ)」です。明治期の文明開化を彷彿とさせる蒸気機関をイメージしています。言うならば、「坂本龍馬が見た未来」です。

JR四国:そしてこちらが2号車の「SORAFUNE(ソラフネ)」。これは現代人にとっての未来、SF小説で描かれるような空想科学上の宇宙船をイメージしています。

記者:次に内装ですが…あれ?この1号車、席が内側向いていませんか?

JR四国:そうなんです!実は車内で「おきゃく」ができるように座席配置を換えられるようになっています。こちらは「高知家の団らんシート」と名付けました。
※「おきゃく」とは、土佐弁でいう「宴会」のこと

記者:高知らしくて、いいですね!これは誰のアイデアですか?

JR四国:実は、社長のアイデアです。社長に就任する以前には観光列車の企画も担当していて、「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」という列車の名称や便名「立志の抄(下り:高知→窪川)」「開花の抄(上り:窪川→高知)」も社長の発案です。

記者:こうやって社内の皆さんで考えられているんですか?

JR四国:はい、列車の企画からデザインまで、外部に委託することなくすべて社内でアイデアを出し合いながら進めています。それだけ思い入れもありますし、お客様に喜んでもらえると嬉しいですね。

記者:他にも高知ならではのところはありますか?

JR四国:高知らしい料理、例えば高知の郷土料理である皿鉢(さわち)料理を取り入れることなども検討しています。また、高知といえば「お酒」というイメージが強いですが、お酒が飲めない人でも高知ならではの食事や太平洋や仁淀川の景色、地元の方とのふれあいなどと一緒に”土佐流のおもてなし”を楽しんでいただけるように色々なアイデアを練っているところです。

記者:「土佐流のおもてなし」ですか。

JR四国:これまでの「伊予灘ものがたり」や「四国まんなか千年ものがたり」では、地元の方が観光列車に向かって歓迎の意味を込めて手を振ってくださる姿が利用される方に大変好評をいただいています。お遍路の「お接待」文化の影響もあり、四国全体としてホスピタリティーが高いと感じていますが、高知の方はさらに観光客の方との距離感が近い「手ふり」をしていただけるのではと期待しています!

記者:確かに、高知県民はフレンドリーな人が多いですからね。

JR四国:四国のインフラを担う会社として、地元の方と一緒に観光客の方に喜んでいただける列車づくりをしていきたいと思っています。これはまだ実現できるかはわかりませんが、高知~窪川間での運行だけでなく、将来的には高知県を広く走るようになれば良いなとも思っています。地元の方にもぜひ利用していただきたいですし、地元の方に愛される列車を目指しています。

一つの列車で高知観光の魅力が大きくパワーアップしそうな列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」は来春運行開始。

土佐流のおもてなしに溢れた新たな「ものがたり」列車のはじまりに期待が膨らみます!

詳細は決まり次第、順次発表されるとのこと。続報にご期待ください。

 

「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」概要

運行区間:高知駅~窪川駅間
列車便名:立志の抄(下り:高知→窪川)
開花の抄(上り:窪川→高知)
運賃・料金:「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」は、全席指定席グリーン車の特急列車です。ご乗車の際には、乗車券の他に特急券と指定席グリーン券が必要です。
購入方法:全国のみどりの窓口及び主な旅行会社にてご乗車日の1ヶ月前の10:00から販売します。
※運転時刻・停車駅は決まり次第発表