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予約必須!安芸市のはたやま憩の家で味わう「土佐ジロー欲張りコース」にお腹もココロも大満足

       

この情報は2019年8月19日時点の情報となります。

学校法人龍馬学園の泉田(いずみた)が高知の魅力的な情報をお届け。今回は、安芸市にある土佐ジロー専門店「はたやま夢楽」が運営している「はたやま憩の家」を紹介します。

※当施設は021年3月21日に閉店

(写真:はたやま夢楽Facebookページ)

土佐ジローは、土佐地鶏の父とロードアイランドレッドという地鶏の母の掛け合わせで生まれる一代種。土佐ジローから生まれた子どもは土佐ジローではないという。そんな貴重な土佐ジローを堪能できるのが「はたやま憩の家」だ。今回はこちらでちょっと贅沢なランチをいただく。

高知市を10時前に出発し、友人と4人で安芸市へ向かった。安芸市街地から、畑山地区へと続く県道に入る。ラスト15kmが大変だ。

道幅が狭く、曲がりくねっている。初めての場合は、この行程だけで40分かかる人もいるという。

あまり知られていない話だが、畑山の集落は昨夏の西日本豪雨で壊滅的な被害を受け、20名ほどの住民は自衛隊のヘリで救出されている。今も途中のところどころに傷跡がのこり、復旧工事を随所で行っている。「対向車に合いませんように」と祈りながら、車を進めた。

看板が見えてきた!もう少し!

やっと到着、時刻は午前11時30分をまわっていた。空気が旨いと久しぶりに思った。実にのどかな場所。

通されたお席は、こんな感じ。

ランチの到着を今か今かと待つ筆者、泉田。苦労してたどり着いたのだから、否が応でも期待が高まる。

 

土佐ジロー欲張りコースを堪能

コースメニューは、3日前までに予約が必要。この日、前もって頼んでおいたのは、「土佐ジロー欲張りコース」1人前5,000円。また、一緒に行ったメンバー全員が初めは思ったことだろう…「ランチに5,000円かけるなんて!」
なんでもこのコース、大泉洋さんや辰巳拓郎さんが、絶賛したメニューという。

・土佐ジローむね肉たたき

最初に出てきたのは、「土佐ジローむね肉たたき」。グルタミン酸などのうまみ成分が多いむね肉は、しっとりとした食感。つけあわせの大葉やネギとよく合う。

・もも肉、肝類の炭火焼き

(写真は4人前)

続いて「炭火焼き」のはじまり、はじまり!もも・むね・肝など、土佐ジローの部位全種が香ばしく味わえる。

焼いてくださるのは、若女将、いや違った!有限会社はたやま夢楽代表取締役社長の小松圭子さん。

じっくり時間をかけて、大切に焼いていく。土佐ジローの養鶏から手掛けていらっしゃるので、土佐ジローを知り尽くしていると言っても良い。土佐ジローについて、いろいろ教えて頂きながら味わうのも一興だ。通常のブロイラーが45日で出荷されるのに対し、はたやま夢楽の土佐ジローは肥育に150日かけるというから驚きだ。手間ひまかけられている。

炭火で焼いた土佐ジローは、ほどよい歯ごたえがあって、噛めば噛むほど味が出る。なんとも言えない満足感が、みんなを笑顔にする。なーんだ、苦労してここまで来るのは味のうちだったんだ!白子やトサカなんて、ワタシ58年の人生で初めて食べた(笑)。

・土佐ジローのすき焼き

次に出てきたのも大物だ!土佐ジローの「すき焼き」。割り下の味がたまらない。土佐ジローの卵にくぐらせて食べると、贅沢かつ最高のまろやかさを演出する。この「すき焼き」、意外に量が多い!同行していた者は、「これで5,000円は安すぎる!」と、当初のランチコスト感覚を吹き飛ばしてしまった。

全員が「最後は、残った土佐ジローの卵で割り下を飲んだら旨いに違いない」と考え始めたころ、小松さんから「すき焼きの〆は、うどんが合いますよ」とのご提案!とうに腹八分目を通り過ぎていたが、旨いものは不思議とお腹におさまるものだ。うどん麺が割り下をほどよく吸って、これまた美味だ。

・ミニ親子丼

このコース、〆は「ミニ親子丼」。土佐ジローのあっさりとした肉質とコクをしっかり味わうなら、親子丼だろう。軽く火を通した土佐ジローの卵が、土佐ジローの出汁を吸って香しく仕上がっている。

写真で追っていくと料理の量が多いように思われる方もいらっしゃるかもしれないが、意外とペロリと食べられてしまう。炭火焼きなどに時間をかけるため、コースを味わうのに2時間程度が必要だ。

ゆったりとした格別のランチに、同行のメンバー全員がしあわせな気分になった。

 

その他のコースメニューやオムライスも

コースは他にも、ボリュームたっぷりの「土佐ジロー大満足コース」1人前6,000円、「炭火焼き堪能コース」1人前8,000円などがある。単品メニューは、親子丼や土佐ジローの生卵をのっけたちりめん丼、オムライスなどがあり、こちらは予約なしで大丈夫だ。

高知県にはうまいものがたくさんある。決して、カツオだけではない。すみずみまで高知県の魅力を知るのには、土佐ジローという地場資源は輝くものである。半日以上をかけて、わざわざ安芸市畑山に土佐ジローを食べに行く贅沢ランチは最高であったが、今度はゆっくり宿泊で来るのもいいなぁーなどと思いつつ、「はたやま憩の家」をあとにした。

 

施設情報

はたやま憩の家/はたやま夢楽 

住所:高知県安芸市畑山甲982-1
電話:0887-34-8141
営業時間:午前11時~午後3時
定休日:水曜日
http://tosajiro.com/

作/学校法人龍馬学園 常務理事 泉田 優