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この情報は2023年7月21日時点の情報となります。
4年ぶりの通常開催となる「よさこい祭り」。8月10日、11日の本番に向けて、県内各地で練習が始まっている。
今回ご紹介するのは、よさこい祭りに欠かせない「楽曲」!
高知家の◯◯取材班は、よさこいの楽曲レコーディングに現場に潜入することに成功した。
町を歩いていると、よさこいの練習に向かう踊り子さんらしき姿を目にしたり、鳴子の音がどこからともなく聞こえてきたりと、「第70回 よさこい祭り」開催に向けて準備が着々と進んでいることを感じる。
今回注目するのは、よさこいに欠かせない要素である「楽曲」。
よさこい節を楽曲の一部に取り入れることがルールとなっていて、ロックやポップ、ダンスミュージックにアレンジした楽曲を各チームがそれぞれ制作する。
それぞれのチームの個性溢れる楽曲を楽しみにしているという人も多い。
今回は、四国銀行チームの楽曲が生まれるレコーディング風景をお届けする。
お邪魔させていただいたのは、四国銀行の楽曲レコーディングスタジオ。
現場に到着すると、さっそく録音が始まっていた。
細切れにしながら、繰り返し録音していく。
主旋律を録音したかと思うと、今度はハモリを録音。
和やかな雰囲気ながら、修正などリクエストが次々と飛び、歌い手はそれに応える。
四国銀行の歌を担当しているのは、北窪倫子(のりこ)さんだ。
-レコーディングお疲れ様でした!北窪さんは、普段から音楽活動をされていらっしゃるのですか?
北窪さん:実は、四国銀行の行員です。入行4年目で、現在はイノベーション推進部という部署で、法人のお客さま向けのデジタル化支援をしています。
-まさかの銀行員の方!もともと音楽活動をされてらっしゃったんですか?
北窪さん:高校から音楽を始めて、大学でも続けていました。大学時代に組んでいたガールズバンド「1/2+1/2(ハーフアンドハーフ)」ではライブ活動のほか、インディーズでCDを2枚リリースするなどしていました。社会人になってからは、1人でライブハウスで弾き語りをするなど音楽活動を続けています。現在の部署に配属された際、上司と趣味の話になり、音楽のことを話したことがきっかけで、今回のよさこいの楽曲の話をいただきました。
四国銀行では、よさこいのボーカルはこれまでも銀行員が担当してきており、今年は新たに北窪さんが抜擢されたということなのだそう。
写真:1/2+1/2のライブ風景(北窪さん提供)
-そうだったんですね。もともとよさこいは踊ったことはありましたか?
北窪さん:高知出身でずっと高知で暮らしていますが、昨年の「特別演舞」が人生初めてのよさこいでした。途中で足が痛くなるなど体力的には辛かったですが、最後の会場で踊りきった時に「楽しかった!また踊りたい!」という感情になりました。それが、今年は歌を担当させてもらえることになるとは…自分でもびっくりしています。
-よさこいの楽曲を歌うのは初めてですか?
北窪さん:はい。普段は穏やかな感じの歌を歌うことが多いので、声の出し方から色々と違います。久しぶりのレコーディングということもあり、少し緊張しました。笑
-よさこい祭りを楽しみにしている方も多いと思います。メッセージをどうぞ!
北窪さん:よさこいを通して、お客さまに感謝を伝えることができればと思っています。四国銀行らしい明るい楽曲で、よさこい祭り70周年をお祝いできたらなと思います。
また、レコーディングに同席していた作詞・作曲を担当した堀麻夫さんにもお話を伺うことができた。
-四国銀行さんの楽曲の特徴を教えてください。
堀さん:清潔感と親しみやすさを和調のメロディーにのせていて、「ひょうげた(おどけた)」表現も曲の中に取り入れています。今年のテーマは「四銀花結び」。土佐の美味しいものやヒト、モノなど宝物にのしや水引をつけてお渡しする。そんなイメージの明るい楽曲です。
気になる楽曲は、よさこい祭り当日までのお楽しみ!
一足先にレコーディング部分を聴かせていただいたが、軽妙なリズムと柔らかな旋律とのメリハリ。そこに北窪さんの透明感のある声が重なっていく様がとても爽やかで心地よい楽曲だった。
この楽曲にどんな振りがつき、チームの踊りが完成するのか。
よさこい祭りの開催が待ち遠しい。
文/長野春子