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【高知グルメPro】地元愛されイタリアンから人気の和食屋に夜の〆の屋台餃子までそろう「廿代町」のおススメグルメ6選 食いしんぼおじさんマッキー牧元の高知満腹日記セレクション
この情報は2023年6月11日時点の情報となります。
立ち食いそばから割烹にとんかつ、フレンチにエスニック、そしてスイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、フードコートプロデュースに料理評論、雑誌寄稿、ラジオにテレビ出演と超多忙な「美食おじさん」ことフードジャーナリストのマッキー牧元さんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する高知家の〇〇の人気連載記事「高知満腹日記」。今回は老若男女に大人気の高知市の町イタリアン「モンテ」でおなか一杯いただいて来ました。
10数年前からずっと気になっていた。
高知市内から少し外れた場所にある「モンテ」は、どんな店なのだろうと思っていた。
店名の上に、イタリアのトリコロールカラーがあるので、イタリア料理店だろう。
だが、ファミレス並みの大きさで、次々とお客さんが入って行く。
店の前の駐車場は、いつも満車である。
今回その全貌を探るべく、ようやく入ることができた。
「いらっしゃいませ」。
店に入ると、正面に見える大きな厨房から声がかかった。
店内は広々としていて、様々な年代のお客さんが楽しそうに過ごしている。
聞けば、全80席で、従業員は20名いるという。
地元に根付いた、堂々たる「町イタリアン」である。
1998年から営まれているという。
初代は、神戸で修行されて店を開き、現在は2代目の山本保憲さんに受け継がれている。
「一番の人気料理はなんですか?」
そう聞いたところ、
「カツカレーです」と、即答された。
今まで多くのイタリアンに行ったが、カツカレーが一番人気ですと答えられたのは、初めてである。
むむ。この展開どこかで聞いた覚えがある。
そうだ、やはり同じく高知の町イタリアン「アミーゴ」で一番人気がポタージュですと答えられた時である。
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そこで聞いてみた。
するとアミーゴは初代のお兄さんがやられていた店だというではないか。
兄弟揃って、人気の町イタリアン。
高知の洋食界を熱くさせてきた兄弟だったのだ。
さあメニューを開いて、料理を頼もう。
パスタは、ボスカイオーラから、たらこスパゲッティまであり、牛肉料理は子牛レッタオスタからメンチカツまであり、ご飯はリゾットからドライカレーと幅広い。
すべてのお客さんの要望に応えようという、なんとも愛に満ちたメニューだなあ。
まずは「手作りソーセージ」からいってみようか。
うむ、これは、香りが複雑でなかなかいいぞ。
「スペイン風サラダ」は、オレンジと葉野菜のサラダで、ドレッシングの酸味と塩気が決まっている。
「イワシのマリネ」を頼めば、鰯の脂が乗っていて、身質はなめらか、セロリと紫蘇の付け合わせがにくい。
パスタもいってみよう。
「ナポリターナ」は、ナポリタンとトマトソースの間を歩く、お母さんはイタリア人ですという日本人の味であって微笑ましい。
「海老フライ トンノマヨネーズ」は、カリリと痛快な音を立てて弾ける細かい衣がよく、ソースは上品なマヨネーズという感じで、エビの甘みを生かしている。
「ビーフカレー」を頼めば、ものの1分でテーブルに運ばれ、深い甘みは半端ないたまねぎの量をつかっているとみた。
その深い甘みがいきているだけではなく、スパイスの香りも高い。
「若鶏のマルサラワイン焼き」は、マルサラ酒の香りが高く、
生ハムとデミグラスソースによる「仔牛のカツレツ モデナ風」は、食べた途端に赤ワインが恋しくなるが、いや、これはご飯だな。
「ハムピッツァ」は、生ハムとルッコラで、生ハムの練れた塩気がいい。
「茄子のミートソース」を頼めば、ミートソースは昭和の味わいで、嬉しくなる。
しかし、それにしてもパスタの量が多い。
何グラムかと聞けば、270gあるという。
これは普通のイタリアンの3倍近い。
周りを見れば、そんなパスタを、お父さんは箸でずるると音を立てて食べ、お母さんと娘はフォークを使って音を立てずに食べている。
これこそが正しい「町イタリアン」の風景だ。
さあ、最後はセミフレッドを頼んでみよう。
こいつもなかなか凝っていて、天日塩を使ったアーモンドプラリネ入りアイスで、上出来であった。
喫茶店的メニューから本格イタリアンまで、どれを頼んでも楽しい。
おなかいっぱいいただいたのに、次回はなにを食べようかと考えながら、店を後にしたのだった。
高知県高知市高そね「モンテ」にて