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この情報は2019年3月16日時点の情報となります。
そのカレーに再び巡り合えるとは思っていなかった。
思っていなかったというより、あきらめていたというのが正しいだろう。
そんな激辛旨カレーのRebornストーリー。
この「高知家の〇〇」で2018年3月4日に紹介した、四万十市天神橋商店街の「めし屋 寺田食堂」の「ざまに辛いおとなの辛口カレー」。
「ざまに」とは「本当に」とか「すごく」という意味を表す高知県西部の方言。
この店の大将の娘さんが作る、それはそれは辛い、だけどクセになるカレーなのだ。
しかし、このお店、取材から3週間後の2018年3月23日に、惜しまれながら店を閉じたのだが、その時、「もし、このカレーがどこかで復活することがあったら、是非連絡くださいね」と大将に頼んでおいた。
以前の記事⇒定食屋なのに人に食べさせるレベルを超えたファンキー激辛カレー!「めし屋 寺田食堂」
そして、閉店から1年が経とうという今年2月、突然、大将から連絡があった。
「娘が仲良くしちょうお店で、あのカレーを出すことになったいうがよ」
なになにっ!あのカレーが復活だって!
その瞬間、あの辛さと旨さがよみがえり、一気に脳内発汗したのであった。
「食べたい」
とるものもとりあえず、車を走らせた。
「ざまに辛いおとなの辛口カレー」は、四万十市から遠く離れた、土佐市宇佐のクジラのモミュメントが目印の潮風公園内にある「B.Blue」というお店で「ざまに辛い大人のカレーライス」とネーミングも新たに復活していた。
大将の娘さん、矢野和世さんとお店のオーナーの谷岡淳子さんに「ざまに辛い大人のカレーライス」の復活ストーリーをうかがった。
(左:矢野和世さん 右:谷岡淳子さん)
―あの、ざまに辛い大人の辛口カレーが復活したんですね
矢野さん「そう!まさか復活できるとは思ってなかったんで、こうやって連絡できてうれしいです」
―もともとは四万十市の天神橋商店街でお父さんが営んでいた「めし屋寺田」で出していたものが、また、どうしてここ土佐市宇佐で復活することになったんですか?
矢野さん「実は、私の住まいがこの近所なんですけど、このあたりを犬と散歩してた時このお店見つけて、ちょっと覗いたらペット同伴OKだと。で、吸い込まれるように入ったんです」
―お客さんとしてですよね?
矢野さん「そうです。それで、よく来るようになって、実は四万十市の方でこういうカレーを作って出してたんですよ、という話を淳子さんにしたところ、うちのお店で出してもいいですか?ってことになって。じゃ、レシピを教えますよと。その代わりに私が自作しているアクセサリーをお店に置いてもらってるんです」
―谷岡さんはこのB.Blueの他に、高知市内でSha.La.Laというライブハウスを経営していて、そちらでも「ざまに辛い大人のカレーライス」が食べられるとか。
谷岡さん「そーなんです!私は昼間はこのB.Blue、夜はSha.La.Laにいますので、是非ご都合のいい方にお越しください」
―最後に、お二人にお聞きします。「ざまに辛い大人のカレーライス」の味のポイントは?
「やっぱり、これDEATH!」
お二人で悪い顔をしてください、というリクエストにDEATHソースとともに。
そして、待ちに待った実食!
淳子さんのスマイルとともに出された「ざまに辛い大人のカレーライス」は、彩り豊かにサラダが添えられていた。
この深いルーの色。
カレールーが「サラダでごまかせると思うんじゃないよ。辛いからね」と言っている。
そして、一口食べた瞬間、1年前の記憶とともに頭の先から突き抜ける辛さに悶えながら、「辛い!でも旨い!あー、やっぱり辛い!でも旨い!」をひたすらループしながら完食したのだった。
プロのシェフがこだわりぬいたカレーもいい。辛さだけのカレーも、それはそれでありだろう。
しかし、作る本人が「おいしくて辛いカレーが食べたい」という信念で作り上げたルール無用の「ざまに辛い大人のカレーライス」は、四万十市から土佐市に移ってきても、唯一無二の味わいと辛さで胃袋をわしづかみする逸品なのだった。
最後にひとつだけ忠告。
この「ざまに辛い大人のカレーライス」、食べている最中よりも、食べ終わってからの10分間が、ざまに辛いDEATH。
B.Blue
住所:高知県土佐市宇佐町橋田浜2752-7 宇佐しおかぜ公園内
TEL:080-6374-3000
営業時間:月~金:11:00~15:30 土日祝:11:00~17:00 ※季節によって変わります
定休日:月曜日