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【高知グルメPro】地元愛されイタリアンから人気の和食屋に夜の〆の屋台餃子までそろう「廿代町」のおススメグルメ6選 食いしんぼおじさんマッキー牧元の高知満腹日記セレクション
この情報は2021年9月12日時点の情報となります。
立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スィーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす食べ歩きストのマッキー牧元さんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。今回は高知のイチオシ!おばちゃんが作ってくれる高知グルメをご紹介します!
目次
前回記事の「高知の変態シェフ」が繰り出す料理もいいですが、高知の宝、財産、切り札!それは高知のおばちゃん達です。
お会いしてすぐには、シャイでなかなかお話をお聞きできなかったんですが、いったんしゃべりだすと、怒涛のトーク!
そして、それに負けず劣らずの料理の数々をいただくと、改めて「高知のおばちゃん、最高!」って思うんです。
そんなおばちゃん達とトークを交えながらのマッキー牧元さんの高知満腹日記セレクション、是非お楽しみください!
※各記事内の情報は記事公開時のものとなります。
田舎寿司はもう何度も食べた。高知を代表する郷土食である。
元々お寿司は米が貴重であった時の希少なご馳走で、年数回行われるおきゃく(宴会)でふるまわれたという。
明治になってお客は庶民たちの間でも広まっていくが、魚のお寿司は山間部ではできない。
そこでコンニャクや椎茸、リュウキュウ(ハス芋の茎)、ミョウガなどを寿司のネタにして、柚子の酢である「ゆのす」を使った酢飯で作ったのが、始まりとされる…
続きを読む▶▶ネタに魚は使わない!ダブルかずちゃんが作る色鮮やか美味王道の田舎寿司
上に沢庵が乗った小土鍋が運ばれた。
蓋を取ると、醤油の匂いとともに湯気に包まれる。
焦げ茶色の、いかにも熱そうなスープには、うっすらと油が浮かび、青ネギとちくわが散らされている。
鍋の真ん中には生卵が落とされ、スープの熱で白身はかたまりつつある。
そんな具の隙間から、薄黄色の細い麺が顔を覗かせている。
須崎名物の鍋焼きラーメン、「まゆみの店」である…
続きを読む▶▶お鍋が熱いき、気をつけて食べてよ 鍋焼きラーメン
そこでいただいたのは、この地方に150年前から代々伝わる押し寿司の「こけら寿司」である。
「こけら落とし」という言葉の元になった「こけら」は、木片のことを指す。
押し寿司を作る木型が、木片を合わせて作ったものなので、「こけら寿司」と呼ぶらしい。
入れられる具材は、人参、人参の葉、椎茸、薄焼き卵、焼き鯖と至ってシンプルだが、準備は深夜から始まる。
「昨日から具を用意して、夜の2時にご飯のスイッチ入れて、炊き上がったら塩と砂糖混ぜて、冷めたら一晩柚子酢につけておいた焼き鯖のほぐしたのと、柚子酢を混ぜて、型に詰めて具を乗せ、また型に詰めて具を乗せてを繰り返し、重しを乗せて1時間で完成です」…
続きを読む▶▶高知県最東端の町で目にも鮮やかアートなこけら寿司をいただく
海の味がした。海底の味がした。
今まで食べてきたところ天とは違う、純真な味に包まれた。
「久礼に来たからには、ところ天を食べんといかん」。
そう言って連れて行かれたのは、町外れにある一軒家だった。
店の前では「土佐久礼名産 ところ天」と書かれた青い暖簾が、風に舞っている。
「いらっしゃいませ」。
出迎えてくれたのは、「高知屋」店主の本井友子さんである。
優しい目をされた三代目女店主に、「ところ天ください」と声をかけると、「はい」と微笑んで、さらに目が優しくなった…
「いらっしゃぁーい」。
戸をがらりと開けると、明るく柔らかい声に出迎えられた。
声をかけてくれたのは、三人のおばあちゃんである。
四万十市にあるその店の名は、「しゃえんじり」という。
「しゃえんじり」とは、このあたりの方言で、「しゃえん」は野菜の意味、「じり」は畑の意味、つまり野菜畑を意味するのだ。
店に入れば、近隣農家のおばあちゃんたちが作った料理がずらりと並ぶ…
※現在はバイキング形式ではなくお膳での提供になっています。
続きを読む▶▶これぞ真実の地産地消。毎日通いたいおばあちゃん食堂
魅力たっぷりのお高知のばちゃん達、いかがでしたか?
レシピ通りに作っても出せないおばちゃんの味は、笑顔とおしゃべりが醸し出すふんわりした空気が隠し味なんでしょうね。
それでは、次回の高知満腹日記をお楽しみに!