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この情報は2018年12月4日時点の情報となります。
高知県の商店街での起業をサポートする施設「チャレンジショップ」で新たなビジネスに挑戦するチャレンジャーを紹介するシリーズ企画。第3弾は中土佐町久礼の「とみぃの台所」をご紹介。
カツオの町として知られる中土佐町久礼の商店街で起業に挑戦中なのが「とみぃの台所」。カツオの漁師さんが実際に食べている漁師メシが堪能できると評判のお店だ。
メニューは、なめろう丼、鰹スタミナ丼、鰹チラシ寿司などの丼ぶりものがメイン。
一番の看板商品は「なめろう丼」。久礼漁港で水揚げされた新鮮なカツオと生姜、ネギ、味噌などを混ぜて細かく叩いたカツオの「なめろう」がご飯の上に盛られている。
脂の乗りを感じさせられるまったりとした口当たり。カツオの濃厚な旨味が感じられ、生姜が良いアクセントになっている。刺身やタタキとはまた違ったカツオの美味しさに驚かされる。
他にも自家製のタレに漬け込んだカツオにマヨネーズをかけたその名も「漁師めし」など、一味違ったカツオの魅力が楽しめるメニューがたくさん。
店を切り盛りするのは富田さんご夫妻。ご主人は元カツオ漁師。何ヵ月もカツオを追って船を走らせるカツオ漁船に乗っていたため、カツオを毎日のように食べていたそうだ。いつも刺身では飽きるので、なめろうにしたりマヨネーズをかけたりして食べていた船上の漁師メシが、お店のメニューの原形になっている。
「とみぃの台所」を二人三脚で切り盛りしているのは奥様の美和さん。料理が大好きで長年調理の仕事に携わっていた美和さんは、自分のお店を持つのがずっと夢だったそうだ。
お店には美和さんが心を込めて作った惣菜やお弁当が並ぶ。この日はおでん、芋天、肉じゃが、ちらし寿司など。近所の方がよく買いに来てくれるそうだ。
美和さん一番のオススメは「鶏の唐揚げ」。「子供たちが大好きだった」というその味は富田家の幸せな思い出が詰まった家庭の味でもある。
取材班はその唐揚げを使ったタルタルソース弁当をいただいた。このボリュームでなんと500円!
鶏肉がとても柔らかく、タルタルソースとの相性が抜群。おかずのナスの煮浸しも、絶妙な塩加減で味付けされた優しい家庭の味でほっこりする。
この場所で営業するのは12月末まで。「その後は中土佐町内で店舗を持ちたい」と富田さん夫妻は話す。
本格的な漁師メシと家庭愛に溢れる味を堪能しに「とみぃの台所」をぜひ訪れてみてほしい。
とみぃの台所
営業時間:10:30~14:30
定休日:不定休
住所:高岡郡中土佐町久礼6525
文:このり れいこ