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東京・赤坂で大人気! 世界を目指す高知の餃子屋が激ウマ

この情報は2018年10月10日時点の情報となります。

高知出身の記者が行く、東京で高知の食材を楽しむシリーズ。第5弾は東京・赤坂にある高知の餃子屋さん。

地下鉄千代田線の赤坂駅1番出口から徒歩5分ほどのところにある『高知名物屋台餃子 一屋』。高知出身の常連さんもかなり多いそうだけど、その魅力はどこにあるのか?

 

■ひろめ市場のような内装

駅から歩いていると白い壁のビルが見えてくる。

この「一屋」の看板が目印だ。

店内は高知の観光名所である『ひろめ市場』を連想させるイメージで、高知屋台と書かれた提灯と「たっすいがは、いかん!」のキャッチコピーを赤坂で見られるとは思っていなかった。

高知出身の記者もなんだか少し懐かしい気分に。

メニューには、高知を感じる料理がたくさん!

「できる限り高知のものを」とこだわっているようで、フードメニューだけでなくドリンクメニューも高知のものが充実。

 

①焼餃子

まずは看板メニューである『焼餃子』(480円/税込)に舌鼓。油の光沢が美しい。

最初にサクッとした食感を感じ、そのあとにふわっとした具の食感が楽しめる。

超薄皮に包まれた具には高知県産のニラが入っていて、香りがアクセントになっている。にんにくやスパイスは強くないのでとっても優しい味。

醤油・酢を混ぜて作る餃子のタレも美味しいけど、お店がすすめる食べ方は「生レモン汁」だそう。

高知出身の記者もこの食べ方は未経験だったけど…めちゃうまっ! さっぱり食べられるから、あっという間に1皿完食。

生レモン汁は餃子の料金にプラス50円で頼めるので、ぜひ一度試してほしい!

 

②水餃子

透き通ったスープに浸って出てきたのは『水餃子』(580円/税込)。この色と味はとても家庭で再現できるレベルではない。

たっぷりのスープとともに口へ運ぶ…焼餃子とちがってスルッと喉を通っていく。少し肌寒くなってきたこの時期に温かいスープはとても嬉しい。お腹も満足、体も温まる…

テーブルには馬路村のゆずポン酢もあるので、お好みで使うのもいい。

 

③一屋の肉味噌

餃子だけじゃない! 一屋は一品料理もかなりハイクオリティ。『一屋の肉味噌』(580円/税込)は高知県産のピーマンに少しスパイシーで甘辛な肉味噌をのせていただく。

ピーマンは苦味が苦手…って人もいると思うが、この肉厚で食感がとってもいいピーマンはまったく苦くないのだ! 聞いてみると、苦味抜きの下処理をしているとのこと。これならピーマン嫌いな人も美味しく食べられそうだ。

 

④ちくきゅう

高知県民にはおなじみ『ちくきゅう』(380円/税込)。高知と全国的には作り方が少しちがうそう。

高知のちくきゅうは丸のままのちくわに、丸のままのきゅうりを差し込む。しかし、全国的には先にちくわを輪切りにして棒状に切ったきゅうりを入れるそうだ。

このギュウギュウに詰まった感じがいいのに…全国のみなさん、ぜひ丸のまま豪快に作ってみよう!

マヨネーズもいいけど、わさび醬油を使うとちょっぴり大人の味に変身。マヨネーズは脂が気になる…と思う人にもオススメ。

 

⑤じゃこ飯

ご飯ものが食べたい人にオススメ『じゃこ飯』(580円/税込)は、ほっかほかのご飯の上に高知県産のちりめんじゃこがたっぷりとのっている。

ちりめんじゃこの下に隠れていたのは、鰹節!

味付けは馬路村のゆずポン酢を少しかけているだけなのに、かなりうま味が強い。ちりめんじゃこと鰹節からうま味が出ているのだろう。

ふわっと盛られたご飯の美味しさが最大限に活かされ、すでにお腹いっぱい食べたはずなのに箸が止まらない。

高知食材をふんだんに使っているだけでなく細部までこだわって作っていることがわかる、愛情たっぷりの料理はどれもリピートしたくなる。

 

■目指すは世界進出

最後に店長の小野さんに話を聞いてみることに。

ちなみに小野さんは、高知出身ではなく山形出身なんだそう。

 

–−お店がオープンしたのはいつですか?

昨年の10月です。なので1周年を迎えます。

 

–−なぜ赤坂で高知の餃子屋さんを?

赤坂への出店理由は、まず高知県の東京事務所が近いことと、国会もある東京の中心地でやってみたいと思ったからです。あと、赤坂は高知料理のお店が多いので連携も取りやすいと思い。

 2、3店舗目の構想も当初からあったので…本来は渋谷とか新宿に出したいってのはあったんですけど、最初から大きな街でやるのはどうなるか分からないのでリスキー。ここならアクセス的にも主要メトロが通っているので2、3店舗目ができたときに、人材や食材の回しも上手くいくだろうと思って。

 

−−高知の人も来ているんですか?

高知出身で都内在住の人や、高知から出張で来た人も来てくれてますよ。

 

–−お店のこだわりポイントやコンセプトは?

店内は高知の『ひろめ市場』とか、屋台のガヤガヤした感じを出している。

コンセプトとして「高知一色にしたい」というのもあって、日本酒も全部高知で揃えていますし、一品料理は高知の食材を使ったものをメインにしています。

 

餃子とかちくきゅう、鰹など高知のメジャーなものはみんな知っているけど、あまり知られていないピーマンやししとうなどを使った独自の創作土佐料理も入れるようにしている。高知の人が来ても「これ高知にないけど、美味しいよね」って言ってもらえるようなお店にしたい。

 

–−小野さんは高知へ行ったことはありますか?

あります。お店がオープンする前に高知の雰囲気や料理がどんなものか視察に行きました。けど、ほとんど回りきれてないのでまた勉強しに行きたいです!

 

–−小野さんが思う高知の魅力は?

飲食店目線で言うと、お酒と食文化がかなりかみ合っている。とくに日本酒は酒盗やちくきゅうなどの料理との相性もいい。だから飲む人が多いんだろうな〜って。

僕の地元山形や東北のほうは料理の味が濃いという意味で酒飲みが多いけど、高知は別の魅力があって酒飲みが多いんだろうなと思う。「返杯」って文化があるくらいですからね(笑)

あと、人も好きです。社長もいい人だし、高知にある本社の人も協力的でとても助かってます。

 

–−今後の目標は?

早く都内で店舗展開したい! 高知のいいところをもっと発信したいです。鰹のわら焼きとかは有名だけど、田舎寿司やいも天とか、美味しいものがほかにも色々あるじゃないですか。あぁいうのをこっちでも一つの文化として発信できたらと考えている。

今、外国人採用もやっていて海外店舗も将来的に考えたい。できればそう遠くない未来に。

 

世界を目指している『一屋』は料理のクオリティはもちろん、店長の小野さんはじめスタッフみんなの笑顔と明るさも魅力的。

とっても雰囲気がよく、グループだけでなく一人でも入りやすいお店なので仕事帰りや2次会・3次会で行ってみてはいかが?

 

■今回紹介した店舗

高知名物屋台餃子 一屋

住所/東京都港区赤坂3-6-19 第10ポールスタービル地下1階

電話番号/03-6441-3427

営業時間/月〜金17:00〜翌3:00(L.O2:00) 土、祝17:00〜24:00(L.O23:00)

定休日/日曜日

※価格や店舗情報は取材日時点のものです。