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【高知グルメ】「珈琲の魅力を伝えたい」薬剤師でもある店主の想いが詰まった「気ままに珈琲」ほっとこうちオススメ情報
この情報は2018年7月4日時点の情報となります。
高知県の商店街での起業をサポートする施設「チャレンジショップ」で新たなビジネスに挑戦するチャレンジャーを紹介するシリーズ企画。
第1弾は土佐清水市中央町商店街のチャレンジショップで、鮮魚を使った食事処に挑戦中の「りきゅう家」をご紹介。清水さばが激ウマでコスパ最高!
土佐清水市中央町商店街のチャレンジショップ
チャレンジショップとは、将来的な起業を目指し、本格的な開業の前に一定期間お試し開業ができる施設。高知県では10箇所の商店街にチャレンジショップが存在し、様々な業態のお店が新たなビジネスに挑戦している。
その一つ、土佐清水市にある中央町商店街のチャレンジショップ「さばいばる中央町チャレンジショップ」は昨年から募集を開始。今年2018年2月に初めて入店したのが「りきゅう家」の宮地 力(みやじ ちから)さんだ。
(ちなみに、店名「りきゅう家」の”家”は「高知家」から来ているそう!)
宮地さんの本業は、同じく中央町商店街で三代続く「宮地鮮魚」という魚屋。
中央町商店街で生まれ育ったが、社会人になってからは土佐清水を離れて30年間、関西のホテルなどの料理人をしていた宮地さん。
お父様が体調を崩したことをきっかけに4年前に土佐清水に戻ってくることを決意。
そこで見たのは典型的な「シャッター街」となった中央町商店街だった。
「子供のころは住んでいる人も多く、商店街も賑やかだった。」と話す宮地さん。
自分の経験を生かして商店街のために何かできないか。そう考えたことがチャレンジショップに挑戦するきっかけになったそうだ。
「りきゅう家」は昼・夜ともに営業している。
ランチのおすすめは「三色づけ丼」。地元・土佐清水の魚市場でその日に仕入れた鮮度抜群の魚を使った3種類のヅケが並ぶ。新鮮な刺身を1時間程度軽く漬け込んでいる。料理の技が光る極上の逸品だ。
地物鮮魚の「三色づけ丼」700円(税込)
この日の魚は、「カツオ」「清水さば」「ネイリ」の3種類。
カツオは土佐清水に水揚げされた地物を使う。鮮度抜群で文句なしに美味しい。
土佐清水のブランド魚として知られる「清水さば」は、天候不良を除き、できるだけ入れるようにしているという。もちもちの舌触りと、ねっとりとした独特の甘みがとても美味しい。
土佐清水のブランド魚「清水さば」
味噌汁は魚のアラでダシをとった本格派。小鉢も丁寧に作られている。
これで700円(税込)とはコスパ高し!
刺身で食べたい人は刺身定食を選ぶこともできる。もちろん鮮度は折り紙付き。
また、日替わり定食は魚以外の肉料理が提供されるので魚が苦手な人と一緒でも大丈夫だ。
将来の目標は?という問いに「中央町商店街を元気にしたい」と宮地さんの力強い答えが返ってきた。
朝早くから市場に足を運び、昼営業の仕込み、魚屋の本業、そして夜営業と忙しい日々。
それでも宮地さんを突き動かすのは「商店街の賑わいを取り戻したい」というまっすぐな想いだ。
土佐清水という都市部から離れた商売には不利な立地。減りゆく人口。
簡単ではないことは宮地さん自身が感じている。それでも何かのきっかけになれば。そんな思いではじめたチャレンジショップを営みながら、商店街活性化のために商店街の一員としても地道な活動を続けている。
その一つが、宮地さんたち商店街振興組合の主催で7月に開催される「土曜夜市」。
今年は商店街の40周年を記念して盛大に開催されるそうだ。当日は土佐清水の子供たちの賑やかな声で溢れることだろう。
長らく離れていた故郷で奮闘する宮地さん。
宮地さんの想いのこもった絶品「三色づけ丼」を食べに土佐清水を訪れてもらいたい。
りきゅう家
住所:高知県土佐清水市中央町2-4
営業時間:11:30~14:00(火曜・土曜は定休日)、18:00~21:00(土曜は定休日)
電話:080-2970-0404