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この情報は2017年12月16日時点の情報となります。
高知家の家族紹介シリーズ。第4弾の今回は「安芸が大好き家族」こと、県立安芸桜ヶ丘高校「ビジネス☆応援部」の皆さんをご紹介。12人のイマドキ高校生部員はどんな活動をしている?
プロ野球阪神タイガースのキャンプ地として名高い高知県安芸市。そのタイガースのグラウンドの東隣、太平洋を望む高台に学校はある。
高知県立安芸桜ヶ丘高等学校は商業課程と工業課程が併設された県内唯一の高校で、生徒数は109人。そのうちの49人が商業課程の情報ビジネス科で学ぶ。生徒数からもおわかりのように、アットホームな雰囲気の高校だ。
今回紹介する「ビジネス☆応援部」という聞きなれない部活動だが、その歴史は浅く、顧問の金子先生がこの高校に赴任した2015年春(今の3年生が1年生の時)から。もともとあった「ビジネスOA部」が休部状態だったところを、商業課程らしい何か新しい部活をということで今の「ビジネス☆応援部」として再スタートしたとのこと。もしかしてダジャレからのネーミング…??
部員は創部時から活動してきた3年生6人と2年生2人、1年生4人の12人。一見、少ないようだが生徒数109人からすると、なんと全校生徒の11%が所属している計算なのだ!
高知家の○○取材班が訪問した11月のとある放課後。この日は部員が集まり、7月29日から10月29日までビジネス☆応援部が企画・実施した「安芸の土佐ジローラーメン街道」スタンプラリーの当選者抽選の準備中。
何でもこの土佐ジローラーメン街道プロジェクトは、安芸市畑山地区にある地鶏「土佐ジロー」を使ったラーメンをモデルに今の3年生が1年生の時に取り組みをスタート。
当初はカップラーメンにするつもりだったがコストが高くなり断念。代わりにオリジナルのラーメンを作って地域に人を呼び込むことにしたという。
昨年の「第5回ご当地!絶品うまいもの甲子園」にも出品した「黄金スープの土佐ジローラーメン」は、中国四国大会で優勝し全国大会にも進出した絶品ラーメンなのだ。
そして、今年2月にはそのレシピをもとに「黄金スープの鶏うま塩ラーメン」として中四国のファミリーマート限定で商品化されたというからその味は折り紙つきだ。
そんな素晴らしい実績を持つビジネス☆応援部のメンバーに話を伺った。
話を聞いたのは、現在の部長である2年生の芝田君と、前の部長で現在は「代表」という肩書を持つ3年生の大坪さん、そして同じく3年生の橋本さんの3人。
日ごろの部活動では、地域に出て地域に根差した活動をしているということで、この日のような放課後だけでなく、休日には地元安芸市で観光ボランティアガイドとして活動したり、地元のイベントでラーメンやトルティーヤなどのオリジナルメニューを販売したりとなかなか忙しい。
この部活を選んで良かったこと、地元に対する思いを3人に聞いてみたところ…
芝田君「部活を通じて安芸のことを知ることができて良かったです。観光ガイドも何回かやるうちにうまく説明できるようになり、自分が今まで知らなかったことも知ることができました」
大坪さん「中学までは安芸の観光地などを知らなかったが、高校に入って岩崎弥太郎のことを知り、特産のナスや土佐ジローなど安芸の良さというものを再認識することができました」
橋本さん「この部活を通して地域の方と関わるようになってから、安芸のことが大好きになりました」
3人全員から「この部活や高校生活を通じて地元の良さを再認識している」ことがよくわかるコメントが出たということが、この部活動のすべてを物語っているといえよう。
この部活が3人の、いや部員全員の地元に対する意識を変えていることは間違いなさそうだ。
そして、3人に将来の夢を聞いてみた。
芝田君「今ははっきりしたものはありませんが、資格を活用できるような仕事をしたいと思っています。いろんなチャレンジをして、その精神を忘れないようにしたいです」
大坪さん「卒業後は短大に進学することが決まっています。将来は営業系の仕事や管理栄養士にも興味があります」
橋本さん「地域のために何ができるだろうと考え、今は金融機関への就職を目指しています」
高校生とは思えないしっかりした考え方にただただ感心…。
最後に、顧問の金子先生にこの部活動のことについてお話を伺った。
「この部活動は地域の皆さんに育ててもらいました」と話す金子先生。部員が地域に入って活動することを、地域の皆さんはとてもうれしく思っているのだとか。
またこの部活動のみならず学校としても、3年生の課題研究の授業で地元企業とともに作り上げた「なすのプリン」が「商業高校フードグランプリ」で大賞と来場者賞をダブル受賞するなど、その取り組みが実を結び始めている。
部活動を通じて生徒が地域を盛り上げ、そして地域が生徒を育てるという好循環が生まれるきっかけを作っているこの「ビジネス☆応援部」。
これからも若い力で安芸、そして高知をどんどん盛り上げていってほしいものだ。