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大阪の飲食店経営から旅館の女将へ 高知県土佐市「三陽荘」

       

この情報は2022年3月25日時点の情報となります。

高知県土佐市の旅館「三陽荘」で女将として働く益田奈美さん。以前は、大阪でご自身の飲食店を営んでいました。親戚や友人などがいない中、2021年3月に高知県土佐市へ移住し、三陽荘の女将に転身。

三陽荘は、高知県内唯一の高濃度かつ高温度温泉の旅館です。泉質の良さから、地元の人が毎日訪れるほどの人気の温泉で、レストランでは地元の野菜や魚介を活かした料理を提供しています。

高知県での生活によって「心に余裕ができた」と話してくれた益田さん。女将になった経緯や高知県の魅力についてお話を伺いました。

縁とタイミング、勢いで高知県への移住を決意

─高知県へ移住することにした経緯を教えてください。

益田さん:移住するきっかけとなったのは、三陽荘の女将として働くことですね。もともと、大阪で鉄板焼の飲食店を経営していて、当時から三陽荘の代表とは知り合いでした。代表から「旅館を変えていきたい」という熱い思いを聞かせてもらい、興味を持ったんです。ちょうど私の事業を受け渡すタイミングでもあったので、「何か力になれれば」と思い、働くことにしました。

─ご自身で飲食店を経営されてたんですね。最初から飲食店をやりたいと思っていたんですか?

益田さん:自分で何かやりたいと思ってはいましたが、飲食店とは決めていませんでした。女将の話も同じですが、飲食店の経営を始めたのも縁とタイミングですね。

─縁とタイミングで大きな決断をできるのはすごい決断力と行動力ですね。他にも、気持ちを後押しするようなきっかけはありましたか?

益田さん:移住する前に三陽荘へ視察として泊まりに行ったんですが、人がすごく良いなと感じました。代表からも「飲食や接客の面から旅館を変えていってほしい」と言ってもらえていたこともあり、視察で実際に働く人と会ってみて、とにかく旅館を良くしたい気持ちが強くなったのがきっかけです。飲食店経営の経験が活かせるなとも思いました。

大阪から高知に移住して、心に余裕のある生活を送っている

─移住するにあたって、気持ちの変化はありましたか?

益田さん:やはり最初は不安がありましたね。特に田舎への移住であることが不安を大きくした要因の一つだと思います。私は生まれも育ちも大阪で、家族や親戚も大阪にいるため、田舎に住む経験をしている人が周りにいなかったんです。

移住先となる高知には友達や知り合いがおらず、「本当に大丈夫なのか?」と思っていました。仕事でなければ、移住の決断をすることはなかったかもしれません。

─生活環境が変わるとストレスもかかるし、大変ですよね。大阪と高知で生活に変化はありますか?

益田さん:高知に来て、規則正しい生活をするようになったと思います。旅館という仕事柄かもしれませんが、この時間に起きて、この時間に仕事するって感じで、タイムスケジュールがきっちりしているからかもしれません。

あと、大阪との違いといえば、高知には自然が多くあることですかね。むしろ自然しかないくらいで(笑)。だからこそ、心に余裕を持てるようになりました。大阪にいた頃は人の多さや電車の時間を気にするなど生活面でストレスがありましたが、高知には交通の不便さはあっても、せわしなさといったストレスがないので(笑)。

─他に移住して良かったことはありますか?

益田さん:気候が温暖でいいですよね。高知は冬でも気温が10℃くらいある日も多いので、寒いのが苦手な私にとってはありがたいです。夏も湿気のある暑さではなく、南国のようなカラッとした暑さのため、一年を通して過ごしやすい気候だなと思います。

高知県の魅力や旅館の良さを『三陽荘』を通して伝えていきたい

─大阪から高知へ移住したからこそ感じる高知県の魅力は何でしょうか?

益田さん:温暖な気候が魅力の一つですが、人も好きですね。大阪だとオブラートに包まずにズバッと言ってしまうところも、高知の人はオブラートに包んで優しく言ってくれる人が多いと思います。

あと、周りの人を見ていると、若い見た目の人が多いです。年齢を聞いてビックリしますよ。空気や水がキレイだからなのか、高知の人は若くて元気だなと感じます。

─移住してみて、どんな人に高知県はおすすめですか?

益田さん:私のように、都会で疲れている人におすすめしたいです。皆さん、都会に疲れて田舎に行きたいってなると、沖縄などをイメージすると思います。でも実は、高知って交通の便が整っていて来やすいんです。

たとえば、大阪から高知まで飛行機なら約40分、車でも3〜4時間で来れます。高知県自体の認知度が低いからなのか、高知への交通の便の良さってあまり知られていないんでしょうか……。

─確かに、知らないと行ってみようとは考えにくいかもしれませんね。高知県の魅力を伝えるために、これから挑戦していきたいことはありますか?

益田さん:今はお金をかけずともSNSで気軽に発信ができます。広報の方にSNSを有効活用してもらいながら高知の魅力も発信していきたいです。また、一緒に旅館の良さも伝えていければと思っています。

特に若い人は旅館に行きにくいって感じる人もいると思うんです。そういった人にもSNSを通して発信し、高知に足を運んでもらうきっかけ作りができたら嬉しいです。

宿泊でも日帰りでも楽しめる、県内唯一の高濃度温泉『三陽荘』

─最後に、三陽荘のここがおすすめというポイントを教えてください。

益田さん:県内唯一の高濃度&高温度温泉を源泉かけ流しで堪能できるところです。とにかく泉質が良くて、整形外科の医師から「療養泉としても良い」とコメントをもらったこともあるんですよ。

レストランでは土佐で取れた食材をメインに、近隣の宇佐漁港や隣町の須崎漁港で水揚げされた新鮮な魚介類が食べられます。海が一望できるテラス席は圧巻です。潮の香りと波の音を楽しみながら、土佐の食材を味わっていただきたいですね。

宿泊でも日帰りでも温泉・食事ともに楽しめますので、ぜひ詳細は公式サイトでチェックしてみてください。

施設情報

土佐龍温泉 三陽荘

女将:益田 奈美

住所:〒781-1165  高知県土佐市宇佐町竜504-1

URL:https://sanyo-so.co.jp/

電話番号:0120-15-4592