高知出身
80代後半の今も正確な寸法の型枠工事にこだわり続ける現役社長 大阪府高槻市「西森工務店」
この情報は2022年3月8日時点の情報となります。
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大阪府茨木市で30年以上続く、不動産総合プランナーの「株式会社岡商」。地元企業ならではの、親密さと蓄積されたノウハウを生かして、賃貸管理やコンサルタントなど不動産に関する幅広い事業を行っています。
「株式会社岡商」の創業者で代表取締役でもある上岡国男(かみおか くにお)さんは、茨木・高槻・摂津高知県人会の会長も務められ、高知県出身の方々を繋ぐ役割も担ってこられました。
今回は、人と人、人と建物を繋いでこられた上岡さんに企業を経営する上で大切にしていることや、高知県への想いについてお話を伺いました。
─高知から大阪へ来られたきっかけは何ですか?
上岡さん:就職ですね。私の実家はそこまで裕福ではありませんでしたから、家族の生活費を稼ぐために高校を卒業してすぐに、大阪へ稼ぎに出てきたんです。昔は、そういう人が多かったと思います。
就職先は工業系企業で、寮生活でした。食事付きだったため生活費がほとんどかからず、おかげでお給料のほとんどを実家に送ることができました。
─そこから不動産業への転身は、全くの畑違いのお仕事ですよね。不動産業に興味を持ったきっかけは、どんなところにあったのでしょうか?
上岡さん:ずっと、自分の家を建てたいとの思いがあったんです。時代背景もあったかもしれませんが。家を建てられるのは、自分に経済力がついたことへの証のように感じていたからでもあるでしょうね。
─それでも、全く経験も知識もない不動産業に飛び込むのは勇気がいりそうです。
上岡さん:いきなり独立をしたわけではありません。自分で起業をするまでに、不動産関連の2つの会社で働きました。1社目は新築分譲住宅を扱っていて、2社目は不動産仲介業をしている会社です。それぞれで経験を重ねてから、独立して自分でやってみようかなと考えるようになりました。
─独立しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
上岡さん:自分の稼いだお金で家族を養っていきたかったからですね。しかし、実際に独立して個人事業主として事業を始めてみたものの、なかなか上手くいかずに資金不足に陥りました。そこで、少しでも信用してもらえるのではないかと法人化し、「株式会社岡商」を設立したんです。
─そうだったんですね。法人化してからの経営は軌はどうでしたか?
上岡さん:すぐに状況が改善するわけではなかったため、数年間は夜も寝ずに走り回っていました。嫁さんが起きてる時間に帰れたことはないかもしれません。
それでも、人との繋がりを大切にしていれば、どうにかなると思っていました。実際、人との繋がりがあったことで、危機的状況を乗り越えてこられました。いまでは何とか黒字経営を続けられています。
こういった経験から、「人よりも大切なものはない」ということを声を大にして伝えたいですね。
─『株式会社岡商』の主な事業内容を教えてください。
上岡さん:主な事業は賃貸管理ですね。もともとは、不動産の仲介業務がメインでした。しかし、地主さんと関わっているうちに「マンションやビルを建ててほしい」といった要望を受けるようになったんです。そこで、建築から管理まで一貫して請け負うようになっていきました。
最近は、建築に関わるケースよりも、賃貸管理がメインになっています。
─賃貸管理というと、ビルやマンションに入居されるお客さんを探したり、修繕対応したりされているのでしょうか?
上岡さん:お客さんを探すのは、別の会社が対応しています。当社は、オーナーからビルやマンションを預かり、お客さんを探してくれる会社と情報共有を行いながら、入居者さんや建物に対する管理業務を請け負っているんです。仲介も含めた賃貸管理をさせてもらってるといったところでしょうか。
─連携をとりながら事業を行われているということですね。御社が事業を行う上で大切にしている理念やモットーはありますか?
上岡さん:理念やモットーなどといった立派な言葉では考えたことがないですね。創業当時から大切にしているのは、地主さんやオーナーさんと仲良くすること。特に意識しているのは、相手の話に耳を傾けることです。
まずは相手がどうしたいのか、考えや要望を聞かせてもらって、その上で提案やアドバイスをします。お客さんのことを考えること以外に、理念はないですね。
─今後の事業展開や目標について教えてください。
上岡さん:自分の後継者を見つけることですかね。私も80歳手前という年齢ですから、お客さんに迷惑をかけないうちに引き継いで、地主さんの困り事をなくしていきたいです。とはいっても、具体的な考えがあるわけではないんです。これから少しずつ、後継者について考えていきたいと思っているところです。
─高知県への想いや高知県人としての誇りなど教えてください。
上岡さん:高知県の偉人から高知県人に荒っぽいイメージを持っている県外の方は多いかもしれません。でも、私はすべての高知県人がそうだとは思いません。むしろ、人情深い人のほうが多いのではないでしょうか。
─どんなところで人情深さを感じられていますか?
上岡さん:たとえば、中学校や高校の同窓会がいまでも定期的に開催されているところですね。卒業して60年以上になりますが、いまも変わらず連絡をとりあっています。
─長いおつき合いにおどろきました。上岡さんだけでなく、みなさん、人との繋がりを大切にされているんですね。上岡さんは、故郷である高知県に対して恩返ししたいことなどは何かありますか?
上岡さん:恩返しというと、私なんかがおこがましいと考えてしまいますね。恩返しとは違うかもしれませんが、茨木・高槻・摂津をはじめとして、高知県人会の中にいる人たちが「高知県人会のメンバーなんだ」という誇らしい気持ちを持って、会合や連合会に気楽に出席して交流を図ってもらえたら嬉しいなと思います。
株式会社岡商
事業内容:不動産の売買・仲介業、賃貸不動産管理業、賃貸不動産仲介業、建設事業、不動産コンサルティング事業、日本少額短期保険協会会員、事業用不動産仲介業
代表取締役:上岡 国男
創業:1984年4月
住所:〒567-0034 大阪府茨木市中穂積1丁目6番48号
URL:http://www.okasyo.com/index.php
電話番号:072-626-2254
定休日:水曜日